マウンティングの行動には、発情している場合など、繁殖を意味する動作として捉えたられる場合があります。また、自分の縄張りや優位性を示すためにもマウンティングの行動をとることがあります。今回のうさぎさんの場合には、ケージの中に入ってきた手に対してみせている行動でもあります。自分の縄張りの中に侵入してきたとうさぎさんが捉えているようならば、自分の縄張りを示すため、そしてその縄張りの中での順位付けの意味としてマウンティングをしたということも考えられます。ただ、年齢的なこともありますので、発情期が訪れたという解釈もできるでしょう。ケージの中ではこのような状況ではありますが、ケージから放してあげた時、どういった行動を見せるのかということも考えてみていただくとよいかと思います。その時には、うさぎさんの取り巻く環境が、適切であるのかということも考えていただいて、縄張り行動を助長することのない環境を与えていただくとよいと思います。いずれの理由にしても、飼い主さん相手のマウンティングは、受け入れないように注意してください。もしうさぎさんがマウンティングを仕掛けてきた時には、一旦ケージの中に戻すなどの対応をしていただくとよいと思います。サークルなどで遊び場を仕切ってあげたりして回避しましょう。発情していての行動だという場合には、飼い主さんの手や腕の変わりとなるおもちゃを与えていただくとよいと思います。