交配による先天性の疾患について
ご多忙中恐れ入ります。この2年程、情報を収集し続け、獣医師にも相談し、試行錯誤を繰り返しましたが、どうしても解決しないことがありまして、ご経験の豊富なブリーダーさんに直接ご相談させて頂きたく、お便りさせて頂きました。近くのホームセンターに、生後3ヶ月の、ホーランドロップイヤーとネザーランドドワーフの雑種だという、垂れ耳のうさぎが売れ残っていました。立ち耳と垂れ耳を交配させても大丈夫なの? と思いつつも、小さなケージに閉じ込められ、大安売りされていたその子が、何だか不憫に思えて、一緒に暮らすことを決めました。お腹が弱かったり、ギョウチュウがいたりと、色々問題を抱えつつも、元気に走り回っておりましたので、あまり心配もせずに過ごしていたのですが、最初の換毛期を過ぎた頃から、背中やお尻の毛を、しきりに口で引っ張るようになりました。新しい毛が生え揃っても、すぐにまた毛が抜け始め、年中どこかがハゲています。よくよく観察してみると、抜け落ちる毛の根元に、乾燥した皮膚(フケ)のようなものがついて、白い粉をふいたようになっており、毛が抜けてハゲができると、そこに、カビのコロニーのように、新しい毛が円形に生えてきます。その毛が伸びて、しばらくすると、またその部分の毛が抜けはじめ、同じ現象が繰り返されます。全体的に毛が生え変わるのではなく、所々が円形にハゲ、円形に生え変わるのです。何となく、その個所を、かゆがっているようにも見えます。真菌かと思い、病院で検査をして頂きましたが、結果は陰性でした。また、抜けた毛は、無理に引っ張って抜けたものではなく、毛根が死んで、抜け落ちている状態だということでした。部屋の温度や湿度はエアコンで調整していますが、室温16℃~26℃、湿度40%~60%の間で、春夏秋冬、適度に変動していると思います。以前飼っていた立ち耳のうさぎは正常に換毛し、このような生え変わり方はしなかったので、何かの病気なのだろうかと色々調べてみましたが、同じような症例を見つけることはできませんでした。食物アレルギーも考え、添加物の入っていないフードや牧草を選び(現在は、WOOLYさんの製品を食べています)、水も、水道水から、ミネラルの多すぎない、ペットに適した天然水に変えてみました。生野菜も食べているので、栄養成分を調べ、糖質、蛋白質、カルシウム、水分量などのバランスを検討し、糞尿の状態が一番良くなる量と種類を探しました。ギョウチュウも、ほとんど出てこなくなりました(たまに数匹出てくることもありますが)。しかし、換毛には効果がありませんでした。どうも、皮膚が乾燥しているようでしたので、OYK菌が皮膚を保護してくれるという御社のグルーミングスプレーを、ハゲた部分に刷り込んでみたところ、何もしないよりは、早く毛が生えてくることが分かりました。今は、そうして対応しておりますが、根本要因の解決には至っておりません。薬による駆虫はしていないのですが、お腹の中に残っているギョウチュウが食物の栄養を奪ってしまい、換毛がうまく行われなくなっていたりするのでしょうか? あるいは、無理な交配による、先天的な皮膚疾患、というような症状があるのでしょうか? もしくは、うさぎにも、アトピーのような病気があるのでしょうか? 何か、これと思われるような情報をご存知でしたら、教えて頂けると有難いです。長文、失礼致しました。お手間を取らせて申し訳ございませんが、お返事を頂戴できましたら幸いです。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
お返事が遅くなってしまいまして、申し訳ございません。ご相談の中にありますうさぎさんの脱毛の状態を拝見する上では、フケのようなものが見られること、毛が抜けた部分が円形状にも見られること、痒がっている様子などから、特徴的な症状が当てはまっている印象がありますので、Coo様がお考えになられましたように真菌などによる皮膚炎ではないかと推測できます。もし、脱毛部分の真ん中から毛が生えてくるという場合には、皮膚糸状菌症(リングワーム)の可能性があるのだと思いますが、検査結果をみるとそうではないということのようですので、何が悪さをしているのか、原因が何なのかということは少々わかりかねる部分があるようです。飼育環境や食事の面などもしっかりお考えになられていらっしゃいますので、これらの中に原因があるのかということも判断には難しいようですね。ギョウチュウに関しては、うさぎさんの盲腸や大腸に寄生しています。実は多くのうさぎさんに寄生しているともいわれていますが病原体はなく、一般的に悪さをする事はないといわれています。大抵の場合、体調が変われば虫はいなくなるようなのです。これは皮膚炎などにも同様なことがいえるのかもしれませんが、うさぎさんの抵抗力が弱っていたりすると、症状として現れるということも少なくないようですので、ここから考えるとCoo様のうさぎさんが何らかの事情により、体の抵抗力が落ちているなどのことが考えられるのかもしれません。換毛時も、体の毛の抜け替わりという体力を使う時期でもありますから、体力を消耗している、抵抗力も落ちやすいなどのことが考えられるのではないでしょうか。また、遺伝による部分も確かにあるのかもしれません。異種間ということだけではなく、遺伝による被毛のトラブル(弱いということや薄いなど)を持っているということも、やはり推測できるでしょう。皮膚疾患にかかりやすいという可能性もあるのかもしれません。体力や抵抗力をつけるということや、皮膚の状態を強くするということをお手入れの中に取り入れていただいて、様子を見ていただくということと、主治医の獣医師ともよくご相談して定期的に診ていただきながら、アドバイスを頂けるようだとよいですね。こちらではこうです!という明確な情報もお届けできず、お力になれないようで申し訳ございません。
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