うさぎさんが普段過ごしている中では、無理矢理口の中にものや薬などを入れられるという状況はありませんから、神経質でないうさぎさんであっても、もともと警戒心のあるうさぎのことですから嫌がることは目に見えているといえます。シリンジなどには、小さなころから慣れさせることも実は大切ですので、練習していただくことも必要なのです。シリンジなどで投薬をするには、うさぎさんをまずしっかり保定することが必要です。動くことができないようにしっかり抱っこしましょう。バスタオルなどでうさぎさんをくるんで、足などがばたつかないようにしてあげることでも、大人しくなるようです。そしてシリンジを口に運ぶ時には、うさぎさんの口の正面から入れるのではなく、横の歯の隙間から差し込んでみてください。そしてそのままの状態でうさぎさんの呼吸が落ち着くまで待ってあげましょう。呼吸が落ち着いた時を見計らって、少しずつ口の中に薬を押し出してあげるようだと、抵抗せずに飲んでくれることでしょう。うさぎさんが興奮状態のうちは、何も受け付けないということがありますから、その興奮がおさまるまで我慢していただいて、うさぎさんの様子をよく見てチャレンジするとよいと思います。ご家族などがいらっしゃる場合には、抱っこする係りと薬を与える係りのお二人でトライすることがよいですよ。そして、獣医師のもとで、うさぎさんと一緒に投薬方法を教わることが一番の近道です。投薬する側もされる側もそのコツがわかるのではないかと思います。