2022年06月22日 掲載
ひんやりグッズには色々なものがありますが、使い方によっては逆効果になってしまう場合があります。
たとえば、エアコンが効いた部屋で室温がうさちゃんの体温よりも低い場合、アルミ製のボードなどはうさちゃんの体温を室内に逃がして涼しくしてくれます。
ところが、部屋が暑いときには、逆に室温とボードが同じ温度となってしまうのです。
それぞれの商品の特性を理解して、環境に合ったグッズを選ぶようにしましょう。
特徴
熱を伝えやすいアルミなどでできたグッズは、温度が高いものが触れると短時間で熱を吸収し、熱を別の場所に放出します。
たとえば、うさちゃんがアルミボードに乗ると、アルミボードはうさちゃんの体温を吸収し、外気に放出します。これには、室温とうちゃんの体温が関係しているため、体が冷たくなりすぎるということがありません。28℃くらいの設定のエアコンの効いた室内で使用すると、体感温度は3~5℃くらい低く感じる効果があります。
注意点
ケージの床面に置いて使用しましょう。暑すぎたり寒すぎたりする場所で使用すると、その熱を吸収して同じ温度になってしまうため、外での使用には向きません。また冷たいものを組み合わせると冷たくなりすぎるため、蓄冷材と組み合わせたり、エアコンが効きすぎている部屋での使用は避けましょう。
高純度のアルミを使用。水も電気も使わないので安全で経済的。汚れがつきにくく、お手入れも簡単です。
薄いアルミ板をすのこ状にしてあり、軽くて扱いやすいです。中が空洞なので、熱を逃がしやすく、涼しさを感じやすいでしょう。
特徴
涼しい部屋に置いておくと、外気に影響されず、そのままの冷たい温度を維持します。エアコンの温度設定が 26~28℃くらいで使うのに向いています。また、蓄冷材を組み合わせて使っても、冷たくなりすぎずに使用ができます。
注意点
ケージやサークルの中(ケージのすのこの上)に置いて使用しましょう。室温が高い部屋や直射日光が当たるような屋外での使用は避けてください。また、冷蔵庫で冷やすと冷たくなりすぎてしまいます。石には小さな穴が開いているので、オシッコをしてしまった場合は、しみこむ前にすぐに拭き取りましょう。
冷気を蓄えることができる花崗岩の石のプレートです。うさちゃんの体をおだやかにクールダウンしてくれます。
特徴
素焼きの土管やボードなどは、水分を含んでいると表面から水分が蒸発することで少しずつ熱が奪われていきます。熱伝導率の高低に関係がなく、しっとりと湿らせておけば暑い場所で使用しても涼しくすることができます。また、湿気を吸収するので夏のジメジメ対策にもなります。
注意点
ケージやサークルの中(ケージのすのこの上)に置いて使用しましょう。湿度が高いところで使用すると水分が蒸発しにくく、冷却効果が低いので、部屋の湿度をエアコンなどで低くして使用してください。
素焼きの土管は、軽く水で濡らしておくだけで、ひんやり涼しく感じます。T字に3か所穴があいていて、うさちゃんがくぐって遊べます。
特徴
保冷剤やペットボトルに水を入れて凍らせてその冷気で涼しくします。保冷剤のほうが、氷よりも冷たくなり、効果も長持ちします。外出しなければいけないときにはキャリーにセットしたり、夜間のエアコンの効きが心配なときなどに使用できます。
注意点
溶けた水滴でうさちゃんの体が濡れないように、ケージやキャリーの外側にセットするか、布などを巻いて使いましょう。熱伝導率が高いクールボードの上に置いたりすると、冷たくなりすぎてしまうので注意しましょう。
蓄冷材は天井に置いてください。
氷よりも冷たい保冷剤です。冷凍庫で冷やして固めて使います。-13℃とかなり冷たくなりますので、布で巻いたり、キルティングの袋に入れてお使いください。長時間保冷効果が続くので、夜間や外出時におすすめです。
1つ540gの重ねて使える蓄冷材。複数枚重ねることで保冷効果が長続きします。ケージの上に置く場合は、蓄冷材の重量にケージが耐えられるか確認してください。
接触冷感生地を採用していて触った瞬間に体の熱が生地に移動するので、ひんやりクールな使い心地。うさちゃんの体を冷やしすぎずおすすめですが、かじりグセがある子には金属や素焼きなどの商品がおすすめです。
【暑さ対策のPOINT】
暑さ対策を考えるときに大切なのは、うさちゃんの様子を観察すること。
暑そうにしていないか、逆に寒すぎて丸まっていないかを見ながら、室温やレイアウトなどを見直すようにしましょう。
また、ひんやりグッズを入れたのに、入ったり乗ったり使う気配がなければ、使い方が間違っているのかもしれません。
できれば、土日などお休みの日を「うさちゃんの観察DAY」にして1日通してチェックをしてみてくださいね。