特に男の子によくあるのですが、きちんと制限してあげないと、どんどん強くなって、縄張りを主張しだします。その結果として、スプレー行為、頻繁なマウンティングが見られるようになります。この行為は易興奮性です。雄うさぎは絶え間なくテリトリーを拡大する本能を持っています。そして、興奮が興奮を呼ぶような循環があるのです。ですから、ある程度行動やテリトリーを制限してあげないと、現状では満足できなくなってきます。こうなると飼い主さんは対応できなくなるので、問題行動として、うさぎのストレスとしてその行動が出てきます。
去勢をすると、男の子特有のなわばり行為やマウンティングが少なくなると言われていますが、完全になくなるわけではないようです。また、ホルモンのバランスが崩れたりして、肥満しやすい体質になる事もあります。ですから、よく考えていただきたいと思います。去勢のリスクや費用、ホルモンバランスの問題などは、お願いする獣医師にしっかり相談して、納得のいく方向を決めていただきたいと思います。
おしっこ飛ばしや噛みついてしまうなどの問題行動の場合は、時間をかけてその習慣を軽減させてあげる事はできると思います。部屋に放す時間や範囲を制限してあげることが必要だと思います。そして、時間をかけてそのことをうさぎさんに覚えてもらうことが必要でしょう。わがままになってしまったのも毎日の積み重ねでの結果といえるものだと思いますので、それを直すこともそれ相応の時間がかかるということです。また縄張りの主張の意味でなく、わざとおしっこを飛ばしたときなどは、それがいけないことだと覚えてもらうためにも、ケージに戻してしまうことも効果的かもしれませんね。うさぎさんは思っているよりとても賢いですから、きっと理解してくれることと思いますよ。
またご飯の時に噛みついてくることは、興奮している状態なのかもしれません。ご飯がもらえる！とうれしいあまりの興奮なのか、早く～！という表現が噛んでしまうことなのか、うさぎさんに聞いてみたいですよね。また縄張りの中に入ったことによる意味なども考えられるかもしれませんね。例えばですが、部屋で遊ばせた後、ケージに戻る時にご飯を与えてあげることなどで防げるかもしれませんので試して見て下さい。