ココちゃんの飼育環境は、トイレの入った小屋（ケージ）の中で基本的に生活していて、少々広さをとったサークルなどで囲んだ中でも過ごしているということのようですね。まず、最近になって、トイレやケージ以外の場所で糞尿をするようになったということには、意味があるともいえるでしょう。成長段階が生後４～５ヶ月という時期は、縄張り意識を持つ時期でもあります。自分の糞やおしっこでにおいをつけて、その場は自分の縄張りなのだと主張しているのです。このような場合には、飼育環境を見直していただくことや、うさぎさんの生活のリズムをきちんと管理してあげるなどしていただければ、改善できることでもあるのです。まず、ケージから出して遊ばせてあげる場合には、おしっこなどをしてしまっても、床に被害が加わらないように、レジャーシートなどを敷いたうえに、すのこを敷いたり、カーペットやマットなどを敷いてあげるとよいと思います。汚れてもよい環境にしてあげるということです。この時、マットなどを囓って食べてしまうという子の場合には、すのこがより適しているといえます。壁などを囓るといった場合にも、すのこやサークルなどで囓られては困る部分をガードしてあげるとよいのです。また、サークルなどで仕切った範囲を遊ばせてあげることがよいですが、あまり広すぎることのないようにしてあげることも大事です。広すぎる行動範囲の場合には縄張り行動を助長させてしまう環境になりかねませんので、きちんと環境を管理してあげることが必要です。そしてうさぎさんの生態や行動の意味をしっかり考えていただくことで、うさぎさんが見せる問題行動は、改善できることが多いのです。どんなことにでも理由というものがあるはずですからね。赤ちゃんの頃から過ごしている家族なのですから、ココちゃんも、鈴木様もお互いが幸せで過ごせるように、飼育環境を見直してみていただきたいと思いますよ。