コミュニケーションの方法はうさちゃんごとでも異なってきますが、飼い主さんに対して何かを知らせたい、主張したいことがある時などに足ダン（スタンピング）の行為が見られることが多いと思います。今回の場合は、こちらの飼い主さんの生活リズムが朝方からお昼までが就寝時間です。足ダンは朝9時頃と時間帯が決まっているようですが、朝の食事の与え方なども振り返っていただけると思います。全部食べ切らないという状況もあるようですが、就寝前の５時頃に与えているのかどうか、またその量などが朝の割合を少なくしているような場合などは、割合を変えてみることでも行動に変化が見られることもあるかもしれません。
また、撫でてあげることで満足してくれ、その後静かになるのであれば、かまってもらいたいサインということもあるでしょう。うさちゃんからの要求にこたえる状況ですと、要求が通るまでその行為をやめない様子が見られるようになります。また、足ダンの行為が続いてしまうことで、足裏への影響も心配されますので、止めさせてあげられる方法を見つけていただきたいと思います。今回は時間帯が決まっていますので、その時間帯足ダンされる前に、その行動を予測して対応いただくこともよいのかもしれません。ただ、問題がこの時間帯が飼い主さんの休息時間であるということです。お休み中に一度起きなければ対応できませんので、飼い主さんへの負担が大きくなってしまうことだと思います。同室で過ごしているならばお部屋全体が暗いことが予測できますが、別室であればうさちゃんの部屋やケージ周りも暗くして、休む時間帯だと理解してもらえる環境での対応も効果が見られる可能性があります。カーテンを閉じた状態や、ケージに布類をかけて暗くしてあげることができると思いますので、布類はケージ内に引き込むことがないよう工夫しながら対応してみてください。牧草もたっぷり与えていただくこともおすすめです。いつでも食べられるということはもちろんですが、牧草の香りにはリラックス効果もありますので、うさちゃんが安心して休息してくれる様子が見られるかもしれません。また、ケージの中で退屈しないよう、ひとり遊びができるお気に入りのおもちゃなどを見つけてあげることもよいと思います。お休み前に、コミュニケーション（撫でるなど）をしっかり取りながら、これから眠る時間だということもよく言い聞かせてあげるなどして、うさちゃんの反応を探っていただくことになるようです。