うさちゃんにとってこれまで過ごした環境からより制限される状況になりましたので、いつも通りに戻してほしい、外に出してというアピールが見られているようです。出してあげられるのであれば一番簡単ではありますが、サークルを噛んだり、足元のシーツを噛んだりするようになったことで、歯へのトラブルや誤飲の疑いが生まれていることからの対応です。とても大事な理由のためですから、このことはうさちゃんにも受け入れてもらう必要があるわけです。
嫌だという気持ちを行動で示していますが、騒ぐからと外に出してしまうことを繰り返せば、うさちゃんはそのことをしっかりと記憶します。騒げば外に出られると覚えてしまいますので、いたずらしたりうるさくしたとしても、対応しないことが必要になります。ただし、ケージを齧る行為を続けさせてしまってはいけませんので、齧る場所にかじり木やかじり防止の専用のフェンス、場合によってはすのこを設置しているご家庭もあります。就寝時の場合は、その時までしっかり遊ばせた後にケージへと入れて、部屋を暗くすることを合図として、うさちゃんに関心を向けないようにしてあげるとよいと思います。ケージの床材も、金属製のすのこでしたら、部分的に木製やプラスチック、わら製のものなどを取り入れていただくと、うさちゃんがいろいろな素材の場所で過ごせます。また、外に出たいアピールに、これらのすのこなどを齧ったり振り回すということも想定できますので、その場合は、おもちゃとなるものをほかにも入れてあげることもよいと思います。留守番の時は、飼い主さんがそばからいなくなりますので、しばらくすれば観念して休息する様子が見られることは想定できます。うさちゃんの性格によっても見せる行動が異なりますので、ケージの中で過ごしても危険のないように環境を十分に整えていただくことが必要になります。ケージへ入れるおもちゃなども、在宅時にどういった使い方を見せるかを確認してから、与えていただくこともより安心できますので、しっかりと観察してあげてください。