うさちゃんの主食は牧草や牧草から作られたペレットフードになりますが、これらをただ食べるだけでは必要な栄養素すべてを摂取できません。そのため盲腸内の腸内細菌によって牧草を時間をかけて発酵させた栄養たっぷりの盲腸糞を作り出して、それを食べることで栄養を摂取することができています。盲腸糞が出されたばかりの時であれば、そっとうさちゃんの口元へともっていくことで食べてくれる様子も見られますので、こちらも試していただけると思います。
盲腸糞の食べ残しがある場合は、カロリーが高い食事内容や、食べにくい環境、またストレスなどとも関係してくると思います。通常夜間や朝に作り出されそれを食べる様子がありますが、食べ残しがみられる時間帯などが一定しているのかという点も振り返ってみてください。食事の時間が同じなのに、盲腸糞の出る時間帯が遅くなっているなどの変化がある時には、腸内環境に乱れなどが生じていて盲腸糞を食べないことも考えられる場合があります。
また、盲腸糞と思っているものが軟便の場合もあるようで、軟便ならばうさちゃんはそれを食べません。軟便の場合もお腹が本調子ではない可能性がありますので、病気の可能性やストレスなどの影響も視野にいれながら、取り巻いている環境を振り返ってみましょう。まれに、食べきれないほどの盲腸糞が作りだされて残ってしまうというケースもあるようですが、食欲や排泄物の状態や体重の変化なども確認いただきながら、不安がある時には獣医師に診ていただくことがよいと思います。今後お世話になる獣医師にうさちゃんを知っていただく機会にもなります。成長状態に合わせた今後の食事内容などや、適正体重も教えていただけるようご相談ください。