うさぎは夜行性に近い動物と呼ばれているかと思いますが、正式には薄明薄暮性（はくめいはくぼせい）の動物です。明け方（薄明）と夕方（薄暮）など、昼や夜ではないこれらの時間帯に行動が活発になる生き物です。食事を取ることや、排泄を行うことなども同様にこの時に見られますので、日中や夜間におしっこや糞があまり見られない、食事や水もあまり減らないということは、実は十分にあることです。また、うさちゃんの個性の違いや一緒に過ごしているご家庭の生活習慣なども影響されることもあり、ご家庭の数だけ、そしてうさちゃんの数だけ状況は変わってきます。
飼い主さんが起きだしたころに合わせて活動し始め、牧草を食べる様子などは朝がきたな～と飼い主さんの行動に同調しているようでもあります。夜間は休息する時間とうさちゃんが捉えていれば、ゆっくり体を休ませることに徹しているとも解釈できるのではないでしょうか。日中の過ごし方で牧草や水を口にしにくい様子などがないかということは振り返っていただけると思います。うさちゃんが食べやすい、飲みやすい環境になるように整えていただくことが大事です。その環境が夜間でも同じであれば、いつでも口にすることができるけれど、そうせずともよいといううさちゃんの判断といえると思います。うさちゃんの一日の生活リズムなども観察しながら、いつ牧草を食べたり、水を飲んだりしているのかを探ってみてください。何かの行動に関連しているようならば、こちらのうさちゃんの食事時間が見えてくると思います。
９カ月と大人の仲間入りを果たした時期でもありますので、もし獣医師にまだ診てもらったことがないという場合には、健康診断の機会をつくっていただきたいと思います。健康状態に加えて成長状態の確認もできますので、取り込んでいる食事内容や体重なども適正かという点が見えてくると思います。ぜひご相談ください。