うさちゃんが対面する人が変わることで見せる反応が違っていることは聞かれることです。こちらにもお世話をする飼い主さんと、そのご家族に見せる反応の違いを質問いただくことも少なくありません。それぞれの人に対しての印象が関係していることと、取り巻いている環境の違いなどで異なった反応が見られると思います。
今回の場合は、ケージから放してあげる人が違うことで見せる行動が違っています。この時そばにいる様子などに違いはないでしょうか。うさちゃんの縄張りとなる遊び場の中の、うさちゃんのすぐそばに人がいるのかどうかや、その人の動向、放す時間帯などなにか異なっているようならば、環境の違いといえる部分があると思います。全く同じ状況であるということならば、うさちゃんなりのとらえ方があると思いますので、これまでの状況なども振り返りながらその意味を探っていただくことになります。
奥様の場合へやんぽの環境の中や奥様自身を確認しながら、見ていてねと言わんばかりの言葉のように感じられます。相手をしてもらえることを理解しながら、一緒に遊んでいる、同じ時間を過ごしているような印象ではないでしょうか。ご主人に対しては撫でられることを拒否していますし、ケージからなかなか出てこなかったという点もありますので、奥様よりも警戒している相手という印象はあるようです。撫でようとすると逃げる様子がありますので、その逃げる行為が走る、ジャンプする行動へと発展している可能性はないでしょうか。ご主人が扉を開けたことでやっと会えたという気持ちであれば、走り回るよりも近くにきてかまってもらいたいという表現が見られるのではないかと思います。ですからそういった言葉よりも走ったりジャンプしたり、ひとりで自由に遊ぶというスイッチが入るのかもしれません。はじめは何か理由があったのかもしれませんが、うさちゃんなりの解釈があって、相手が変わった時にこう遊ぶというルールのようなものが生まれつつあることも考えられるようです。うさちゃんは行動をパターン化しますので、その可能性もあるのではないでしょうか。