ソアホックの足裏の症状とは違って、前足や後ろ足の足先や甲の部分などの毛がなくなっていますので、かじったりむしっていることからなにかストレスなどを感じている可能性が考えられるようではないでしょうか。GW中から見られはじめているようですので、この時期に環境の変化などがなかったかを振り返っていただくことから、見えてくることもあると思います。
今回サークルを使いながら放し飼いの環境にしたことで、齧る行為が軽減しているということですから、うさちゃんにとってストレスを軽減できている部分もあるようです。ただ新しい環境になったことでトイレの使い方に変化が見られているようですので、こちらは改めてトイレの縄張りを示してあげることも必要なのかもしれません。サークル内でのトイレの縄張りをうさちゃんがどうとらえているのかを探りながら、より使う場所にトイレを設置するなどして、一か所へと誘導できるような環境を作って観察していただきたいと思います。
また足裏部分にも脱毛や炎症がみられている際には、ソアホックに対して行う環境作りを取り入れていただくことができると思います。衛生面も保つことが必要ですから、ケージ内とサークル内のトイレとして使用する場所の環境を見直していただく場合もあると思います。吸水性のあるマットを敷くこともよい環境ですが、トイレへと誘導できるかどうかも続けてチャレンジしてみてください。縄張りが決まるようならば、より汚れにくい環境を与えていただけるようになると思います。
ＯＹＫグルーミングスプレーは皮膚を守り被毛を美しく保ってくれる優れものです。皮膚へと浸透するようにマッサージしてあげることで、ＯＹＫ菌のバリア効果が得られますので、ほかの微生物が増殖できない清潔な状態を保ってくれます。グルーミングには抱っこすることが必要不可欠ですので、抱っこにお互いが慣れるようにうさちゃんの縄張り以外の場所に移動してチャレンジしていただくことも成功への近道でもあります。普段過ごす場所ではないことで、その場所へと気が向きがちですので、比較的おとなしくなってくれる場合があります。複数の人でグルーミングすることもよいと思います。抱っこする係とケアをする係で臨んでいただくこともできると思います。またうさぎの座ぶとんなどマット類で遊んでくれる場合は、吹きかけたものを踏ませてあげることもよいと思います。遊びつかれた後などでリラックスしている時などに体を触らせてくれるようになることもありますので、このタイミングなどに試していただくこともコツのひとつといえると思います。
この先地肌の部分が広がったり、炎症などがみられてきているような場合は、今一度獣医師にご相談いただきながら、病気の疑いがないかを探っていただきましょう。