お迎えしたばかりの状況ですが、行動をよく観察されていてうさちゃんの過ごし方も見えてきている様子のようです。トイレのしつけについては、それぞれのうさちゃんごとでトイレのとらえ方がありますので、飼い主さんが与えるトイレをトイレと認識してくれるかどうか、また覚えてくれるまでの時間なども本当に様々です。今回の場合はおしっこは覚えてきているものの、糞をトイレ以外の場所でもポロポロとみられているというお悩みです。
うさちゃんは縄張りの主張としてもおしっこや糞でにおいつけを行いますので、100％トイレだけを使ってもらうことは難しい部分もあります。こちらのうさちゃんは生後4か月半という月齢から、そろそろ思春期に入ることも想定できますので、そうなると自分の縄張りや優位性などの主張としての行動も見られることが考えられると思います。おしっこはトイレを使っていることから、飼い主さんが与えた環境を受け入れてくれて、トイレの場所は理解してきていると読み取ることができると思います。このトイレで糞をすることがみられたときに褒めてあげることもその頻度を上げることにつながってくると思います。単に排泄するということではない場合に見られている糞ならば、それをやめさせるということはとても難しいことかもしれません。
食べながら排泄してしまうことに加えて、リラックスしているときにもポロポロと糞がでることも少なくないようです。また遊んでいるときなど、興奮してくることでも見られることもあります。これらに関連している場合は、ある程度は飼い主さんが受け止めていただくことも必要になるのかもしれません。どういった場面で糞がみられているのかという状況に合わせて、糞を片付ける、においが残らないように消臭する、場合によっては糞もトイレと言い聞かせながらトイレへと誘導できるようなのかを試していただくことになると思います。
問題行動となる場合には、それがケージの外で見られている際には一旦ケージへ戻ってもらうというしつけの方法もあります。今回のお宅のようにケージのない環境の場合は、うさちゃんの行動を止めてあげるにはどういった環境を与えてあげられるのかということも考えていただくことになるようです。
そして飼い主さんの膝の上でご褒美がもらえることを覚えてきているようですから、もっと欲しい、一緒に遊ぼうといったアピールともとらえられる行為の可能性もあると思います。噛むことはダメと言い聞かせてあげることは大事なことですが、うさちゃんからの言葉の意味をより探っていただきながら、うさちゃんとのコミュニケーションの方法を見つけていただくことになるようです。今後月齢を重ねていくことでも、また見られる行動は変化してくることも予測できます。対応策はひとつだけではなく、うさちゃんの個性の違いや与えている環境によって異なってきますので、うさちゃんの成長を見守りながらこちらのお宅のルールを見つけていただくようになるようです。