うさちゃんの食事の中心にあるものは、フード（ペレット）ももちろんそうですが、牧草も大きな役割を担っています。これらをバランスよく与えていただくことになりますが、うさちゃんごとでもその内容や割合が違ってくることです。
５歳のうさちゃんですから、これまでの食事内容で体がしっかりとつくられていると思います。フードの量に関しても近年ではより制限されている傾向が見られていますので、大人うさぎで標準体重や適正体重に見合っている場合には、朝夕合わせて適正体重の1.5％の量を推奨されていることも増えてきていると思います。ただし、その子ごとの体格や体調などを考慮する必要もあります。今回こちらのうさちゃんが、これまでどういった内容や量で過ごしてきたのか、そして今の健康状態はどのような様子なのか、フードを与える量を見直す必要がでてきたのかなど、うさちゃんを取り巻いている状況を振り返っていただきながら判断いただくことになります。
また重要な役割をもつ牧草の食べる量なども再確認してみてください。フードを制限するようになる時には、牧草を十分に取り込んでもらうことが重要になりますので、チモシー牧草などイネ科の牧草をいつでも食べられる環境にしてあげながら、積極的に食べてくれる状況を作ってあげましょう。
そしてサプリメントについても、どういった効果を期待しているのかということでもお勧めが変わってきます。お腹の調子を整えるものや免疫力を高めるタイプなどカテゴリーごとでもご紹介していますので、ぜひそちらも参考にしていただきたいと思います。漠然としたお答えになってしまいますが、うさちゃんに何か気になる症状などがあるようならば、それを改善できる方へ導いてくれるサプリメントがよいのではないでしょうか。うさちゃんにも好みがありますので、与えても興味を示してくれない場合なども少なからずありますので、これまでのうさちゃんの食べ物への興味なども振り返りながら、好んでくれるものを選んでいただくこともよいと思います。
そして糞の一日の量として飼育書などには体重1㎏あたり5～18ｇなどと紹介されていることもあります。ただこれにも個体差があります。糞の大きさなどにも違いがあることですから、うさちゃんごとで違っていても不思議ではありません。こちらのうさちゃんが普段どのぐらいの量の糞が排泄されているようなのかを探ってみることも面白いのではないでしょうか。普段のうさちゃんの状態を知ることは、今後の健康状態を見極める際の指標ともなると思います。
５歳という年齢は体や行動にも変化が見られやすい時期に入っていると思います。定期的に獣医師に体の状態を診ていただく機会をつくりながら、これまで通りよくうさちゃんを観察していただきたいと思います。小さな変化を見逃さないことで、うさちゃんからのサインを受け止めてあげられると思います。

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