お迎えして３週間ということですと、うさちゃんも新しい環境を十分に理解してきていると思います。また飼い主さんもこの間にうさちゃんの様子をよく観察されていることで、うさちゃんの個性なども見てとれるようではないでしょうか。撫でられることも好きな人懐っこい性格ですので、行動ひとつひとつもかわいらしい様子が目に浮かんでくるようです。
牧草を好んで食べてくれることはとてもよい傾向です。うさちゃんにとって牧草は本当に重要な役割をもっていますので、特にこの先大人になった時の欠かせない食事の中心になります。牧草でも葉の部分、茎の部分などうさちゃんそれぞれで好みもありますので、自分の好きな部位を選ぶために引っ張り出していることも考えられると思います。また牧草入れから引っ張りだすという行為が、うさちゃんにとって食べるための行為に加えて、引き出して遊ぶという意味もあるかもしれません。そこにある牧草全部を引き出すことで、達成感なども味わえる行為ともいえると思います。牧草入れに高さを持たせてしまうことで食べる量が減ってしまうようではいけませんので、食べやすい環境を保ちながら、遊び心は別におもちゃなどを与えながら様子を見るなどしていただくことがよいと思います。牧草の与え方自体も見直していただくこともできると思いますので、こちらのうさちゃんが一番食べやすい環境を探ってみてください。
そして楽しいへやんぽからケージへと戻される時は、うさちゃんも名残惜しいでしょうし、捕まえられることも苦手な行為ですので、嫌がる様子が見られることと思います。捕まえられるという記憶が強くあることで、ケージから出られるということよりも抱っこされることに反応しているのだと思います。ご褒美を上手に使って対応されていることはよいことです。またこの先も抱っこしてへやんぽの時間を与えていただくことも続けられることで、抱っこの先にある行為に目を向けてもらえることに繋がります。ただ、体も成長してくることでより俊敏な動きを見せるようになることと、うさちゃんも思春期に入ることでより自我を見せるようになると思います。ケージからはひとりで出てもらうという方法もありますが、そうするとうさちゃんも飼い主さんも抱っこに慣れるための実践の機会が減りますので、より飼い主さんが抱っこのコツをつかむ必要もでてくるのかもしれません。一筋縄ではいかない場合も増えてくると思いますが、ここという場面では飼い主さんの威厳を示しながら抱っこができるように訓練していただきたいと思います。うさちゃんを無理に練習に付き合わせてしまうことで抱っこへの警戒心がより生まれますので、ぬいぐるみなどを使ってどの部分をもってあげると体のバランスが取れるようなのかを事前に練習して、実践に生かしていただくことがよいと思います。
当店のHPの飼育講座の中にも抱っこの基本を掲載しておりますので、こちらもぜひご覧ください。うさちゃんの個性も感じながらも、よい関係性を作り上げられるように、チャレンジいただきたいと思います。

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