環境にも慣れてきているようですし、性格も見えてきている中、しっかりと自己主張を見せるうさちゃんでもあるようです。
警戒心が強い中でも、ケージから出された環境が自分専用の場所だと認識しているようではないでしょうか。サークルという仕切られた場所ですから、自由に過ごせることをわかってきていると思います。サークルの準備をする際の足ダンも、早くしてといった意味も含まれているのかもしれません。ケージに戻らないという時は、食事の時間を味方につけて、遊ばせた後にフードや牧草を与えることでケージに戻ってもらえることが多いのですが、こちらのうさちゃんには効果が見られませんので、別の方法を見つけていただくことになるようです。
飼い主さんがサークルの中に入るということが少ないようであれば、本当に自分だけの場所として警戒することもなく、ケージを含めた広くなった縄張りとして認識しているのかもしれません。サークルに放している時にうさちゃんがどう過ごしているのか、飼い主さんもどのように接しているのか、飼い主さんの行動にうさちゃんがどう反応しているのかという点も振り返ってみていただきたいと思います。文中にありますが、ケージの前に立つと逃げる様子があるようですので、この警戒心を使うことができないか試してみていただくこともできるのではないでしょうか。サークルの中に飼い主さんが入ったとして、その時ケージの中に入る様子があるならば、ある程度の時間を遊ばせてあげた後の対応として試してみることができると思います。
また大好きなご褒美なども見つけてあげながら、ケージに入ってくれた時に与えるということもひとつの方法です。ケージに入るとおやつがもらえると覚えてもらえることで、見られる行動にも変化がおきることがあります。名前を憶えてもらうこともよいと思います。ケージ越しで名前を呼んで反応してくれた時にご褒美を与えることで、飼い主さんとのコミュニケーションがとれるようになってくると思います。もちろんご褒美としてあたえるおやつの量はきちんと制限して対応いただくことは必要です。
警戒心がほぐれて信頼関係を結べるようになることで、ケージに入ることを誘導することもできるようになると思います。またまだ難しいと思いますが、抱き上げてケージに戻すことも目標としていただけると思います。生後２か月の子うさぎさんですので、まだまだこれから見られる行動も変化してきます。なかなか体に触れさせてくれないということも、時間を重ねることで様子も変わってくると思いますので、今はサークルの中での過ごした方をより観察いただきながら、うさちゃんの気持ちを探ってどう対応できるのかを考えていただきたいと思います。