お迎えして２週間ということですから、ある程度環境にも慣れてきている頃だと思います。うさちゃんの性格がとても臆病ということもあり心配な点もあるようですが、お迎えしたばかりの時よりも落ち着いてきている様子もあると思います。うさちゃんそれぞれで個性があり見られる行動が本当に違っていますので、二代目のうさちゃんということからもこちらのうさちゃんのペースを十分に感じていらっしゃるようです。
うさちゃんの日頃の過ごし方から、物音などにも敏感で常に警戒している様子もあるようですが、リラックスして過ごしている時の状況をより探ってみていただくことからも、うさちゃんにとって安心できるシーンが見えてくるのではないでしょうか。その時の取り巻いている環境が続くようならば、警戒しないでもいい、安心して過ごせる場所なのだと理解してくれるようになると思います。
また日常の生活音などに敏感に反応を見せることもありますが、だからといって静かに過ごすということではなく、ある程度の音や環境をうさちゃんにも理解してもらうことになるのです。うさちゃんの個性の違いで慣れるまでの時間は異なることですが、小さなストレスを体験してそれに慣れてもらえることで、今後病院やお出かけなどでの自宅以外での体験が大きなストレスではなく、その感じ方を軽減できることにも繋がるのです。体の成長と共に見られる行動にも変化があると思いますので、こちらのうさちゃんのペースに合わせてゆっくりと見守っていただきたいと思います。
そしてへやんぽの時などは、ケージの外に出られたことでうさちゃんは探索に夢中になります。その時に飼い主さんがコミュニケーションを取ろうとしても逃げられてしまうことは予想がつくと思います。飼い主さんに興味を示して近寄ってきているときは、うさちゃんが飼い主さんを観察している時ですので、この時も手を出さずにじっくり観察させてあげてください。優しく声をかけて同じ時間を過ごすことでも心のコミュニケーションが図れていると思います。遊び疲れて体を投げ出してリラックスするようになった時など、声をかけながら触れることができないかを試していただくとよいと思います。うさちゃんは自分の頭の上から伸びてくる手などには警戒心を見せますので、うさちゃんの顔よりも下の方から手を差し出すようにして、飼い主さんのにおい、手を覚えてもらえうことからスタートしていただくとよいと思います。
そして、毛繕いを頻繁に見せているようですが、ストレスなどを感じている時にも見られるケースはありますが、退屈している時などにも見られますし、とてもきれい好きな子などはよく毛繕いを見せることもあります。取り巻いている飼育環境なども再確認しながら、ケージの中でも遊ぶことができるようにおもちゃなどを取り入れてあげることでも、もしかしたら行動が変わってくるかもしれません。飼い主さんが在宅中などに、うさちゃんがどのように過ごしているようなのかを観察いただきながら、こちらのうさちゃんに合う環境を見つけていただくことになるようです。
食欲旺盛で牧草も食べてくれる様子はとてもうれしいことだと思います。特に牧草に興味を示してくれていることは健康を維持していくためにも大事なことですので、これまで通り今後の様子を観察していただきたいと思います。皮膚の状態は引き続き観察いただきながら、赤くなった部分が広がったり炎症のような状況が見られている場合は、早めに獣医師に診ていただくことがよいと思います。通院もストレスになることではありますが、定期的に出向く場所とうさちゃんが認識してくれることで、うさちゃんも受け入れてくれるようになると思います。順調な成長が見られているようですが、まだまだ成長期です。不安な点がある時にはそのままにせずに獣医師に診ていただくことがなによりも大事ですので、変化を見逃さないようによく観察していただきたいと思います。