通常のコロコロの糞も見られながらも、一日に数回柔らかめの糞が見られている様子です。うさちゃんは盲腸糞を作り出しこれを食べることでエネルギーを取り込みます。この盲腸糞が柔らかくなった糞は軟便ともいわれていて、うさちゃんはこの糞は食べません。盲腸などの調子がわるいと盲腸糞が出る時間帯などにこの軟便が見られることがあります。しばらくすると通常のコロコロの糞も排泄されますので、下痢とは違うことがわかると思います。食欲や体調などにも不安な点はないようですので、原因となることがないかを考えていただくことになると思います。
お尻が毎日汚れてしまう状況ですので、軟便を解消できる環境になればうさちゃんはもちろんのこと、飼い主さんの負担やストレスも軽減されると思います。文中にはフードを変えたとありますので、軟便が見られ始めた時期などとの関係性が見えるようならば、ひとつの原因として捉えられるのかもしれません。取り込む食事が変わることでお腹の消化システムが変化します。フードを変えた理由なども振り返っていただきたいと思います。取り込む成分などに制限が出てきたなどの理由がない場合には、これまでのフードと併用しながら時間をかけてゆっくりフードに慣れてもらう対応もできることかもしれません。
またお腹の調子を元に戻す、整えるという点からは、十分な繊維質を取り込んでもらうことのほか、サプリメントなども検討いただけると思います。うさちゃんにもっとも必要でたくさんの役割をもっている牧草を、しっかりと食べてもらえる環境を作ってあげてください。また整腸につながるサプリメントもたくさんの種類がありますので、こちらのうさちゃんの好みや体調に合うものを見つけていただくこともお勧め致します。そして５歳という年齢は、体調の変化も見られやすい時期のひとつです。見られている軟便がうさちゃんからの何らかのサインということもありますので、病気などの可能性がないかということを一度きちんと獣医師に診ていただくことも大変重要です。しばらく診ていただいていない際にはよい機会となると思いますので、ぜひ獣医師にご相談いただきたいと思います。

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