抱っこについて | うさぎの飼い方Q＆A

飼育方法

抱っこについて

１歳９ヶ月のミニうさぎ（オス）を飼っています。弟が大事に飼っていたのですが、転勤の事情で飼えなくなり、２週間ほど前から引き取りました。ケ－ジを拡張し、部屋んぽができるシ－トの敷いたサ－クルをつくり、今までの３倍ほどの大きさになった場所とケ－ジを自由に行き来して、いつも遊んでいます。（寝るときはケ－ジです）飛び跳ねたり、サ－クルの中に入って名前を呼ぶと寄ってきたり、顔を擦り付けたり、バタン寝をしたり、リラックスしてきたのかなと思っています。ただ、弟から「とてもいい子だけど、抱っこが嫌いだよ」と言われていたので、抱っこはせず、撫でるだけにしていました。先日、初めてうさぎ専門のお医者さんに診ていただいた際に「抱っこが苦手なんです」とお伝えしました。けれど、先生にはよじ登ってきたり、抱っこもすんなり受け入れたり「抱っこがとても好きな子ですよ」と言われました。その場で、先生に教えてもらって抱っこしたところ、すんなり抱っこさせてもらえました。帰りの車の中や移動用トランクから出す際、いつもと別の場所にきた時には抱っこさせてくれるのですが、いざ家のケ－ジやサ－クル内で抱っこしようとすると、逃げてしまって、抱っこをさせてくれません。その後、ケ－ジの隅でじっとしていたり、撫でてもすぐにグル－ミングをするので、嫌われてしまったのかな・・と思います。（グル－ミングは良くしているので、綺麗好きなのかもしれませんが）撫でてリラックスしてから、驚かせないように、と気をつけているのですが・・せっかく懐いてきてくれたのと、抱っこが好きならしたいなあと思うのですが、もう少し懐いてからじゃないと難しいでしょうか。それとも、自分の落ち着いた環境で抱きかかえられるのは嫌なのでしょうか。もし、このくらい懐いた後の方が良いですよ、という行動があれば教えていただけたら嬉しいです。犬を飼っていますが、犬とは全く違うので、また抱っこの仕方を聞きたいなと思うのですが、近くにうさぎを飼っている人もおらず・・。うさぎの生態を知るために、こんなことも調べた方が良い、抱っこの仕方ならこうして練習すると良い、などももしありましたら、厚かましいお願いで恐縮ですが、教えていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。（一部中略）

うさちゃんとの生活がスタートして２週間を迎えていることで、うさちゃんもそして飼い主さんも新しい環境や生活に慣れてきている印象をお受けします。新しく与えられた環境の中で、のびのびと過ごしているうさちゃんの様子からは、今の環境がうさちゃんにとってリラックスできる大好きな場所となっているようではないでしょうか。今後診ていただける獣医師との対面では、抱っこも受け入れてくれる様子があり、本来抱っこが苦手といううさちゃんの本質の中にも、触れ合うことが好きだという新しい発見があったようです。実際に抱っこの方法も伝授いただけたことは貴重な機会で、お互いにとってよい体験だったと思います。抱っこする側とされる側での成功体験がありますので、この記憶をもち続けられると本来苦手な抱っこでも感じるストレスが軽減できるはずです。うさちゃんにとって自分の縄張り以外の場所では、比較的大人しくなる傾向がありますから、いざ自宅に戻った場合に抱っこさせてくれなかったということは、今の環境が自分の縄張りだと認識している証ともいえるのではないでしょうか。これまでとは違って広い環境がうさちゃんの縄張りとなっていますので、この中では飼い主さんにも思い通りにはさせない、自分が一番偉いという捉え方などもできるかもしれません。また単純に今は撫でてもらいたくない、抱っこされなくないというタイミングの場合もあると思います。またご自宅でも上手に抱っこできる状況が見えていますので、この場合のうさちゃんの気持ちも感じながら受け止めていただくことがよいと思います。あくまでもうさちゃんの縄張りでは無理強いしない、グルーミングなども今後行う時には、縄張り以外で行うなどを試していただくとよいと思います。うさちゃんの縄張りで撫でてあげる時なども、そのタイミングを見計らっていただきながらチャレンジしてみてください。遊び疲れた後などはわりと受け入れてくれる傾向があるようです。うさちゃんにはそれぞれの個性があり、飼育書などの情報がすべてのうさちゃんに当てはまるわけではありませんので、うさちゃんの生態の基本情報を見ていただきながら、個々のうさちゃんの性格を観察いただくことに尽きると思います。一緒に過ごす時間の中で、どんな行動や表情を見せてくれるのかを観察いただくことから、こちらのうさちゃんの個性が見えてくると思います。好きなことや苦手なことを見つけながら、うさちゃんの個性を尊重しつつも、しつけの部分はしっかりと飼い主さんの威厳も示しながら対応いただくことになると思います。抱っこの方法は獣医師に伝授いただいたことを忘れないように、ぬいぐるみなどで練習されるとよいと思います。また爪切りやグルーミングなども今後チャレンジいただくと思いますが、こちらも縄張り以外の場所で試してみてください。当店のHPでは、町田店長によるうさぎの飼育講座があります。こちらのバックナンバーには抱っこやグルーミングにまつわる内容がありますので、こちらもぜひご参考いただければと思います。もしうまくいかないかも、不安だという気持ちがあるときには、獣医師や専門店にお願いすることでもよいのです。この時にまた方法などもお聞きすることができれば、ご自宅でも行えるようになると思います。飼い主さんがリラックスしてうさちゃんと向き合うことでうさちゃんも同様に安心してくれます。順調にうさちゃんとの関係性も築かれている印象がありますので、焦らずにうさちゃんのペースも感じながらゆっくりとより距離を縮めていただきたいと思います。うさぎの飼育講座　バックナンバー　2022年　トップページ https://www.rabbittail.com/newshistory/2022/0/3/0