トイレの使い方や捉え方はそれぞれのうさちゃんごとで違っていますので、取り巻いている状況を振り返りながら考えていただくことになります。こちらのうさちゃんはトイレが決められないというケースではなく、ハウスの中がトイレになっています。きっとうさちゃんなりの理由があったのでしょう。トイレと違いすのこがないですから、直に排泄物に触れる環境になっていると思います。このハウスの仕様によっても変わると思いますが、ハウスにすのこなどを取り入れて直接排泄物に触れないようにできないかという案も浮かんできます。またペットシーツなどをいたずらしないというならば、ハウスの中に敷いてみることや、牧草を敷いてみる方法なども考えられます。もちろんいたずらしてしまう場合は適しませんし、牧草もトイレに敷いた部分を食べる様子がある時にも見直しが必要になると思います。ハウスの何が気に入ってトイレとしたのか、その気持ちがわかるようですとよいのですが、何かポイントとなるようなことが見えてこないか探っていただきたいと思います。またハウスを取り除いた場合にはどの場所をトイレとするのかということを観察いただくことでも、うさちゃんの言葉が見えてくるのかもしれません。お気に入りのトイレがなくなることでうさちゃんも戸惑う様子などもあるかもしれませんが、うさちゃんの気持ちを探るひとつの方法になると思いますし、ケージの中の新しい使い方が生まれることも十分に考えられると思います。そして尿やけについてですが、短毛種のうさちゃんの場合でも蓄積された汚れの場合は拭き取るだけではきれいになりません。洗ってあげることで取り除ける場合もありますが、毛と毛に絡まって固まってしまった尿などは、ブラッシングすることで抜け変わる毛と一緒に取り除くことができます。ブラシはデリケートコームやノミトリグシ、両目グシなどが適しています。毛に付いた汚れの固まりも一緒に取り除くように丁寧にクシを通してみてください。しっかりと抱っこしながらになりますので、もしひとりでは上手にできないという場合などは、グルーミングサービスなどを利用いただくこともよいと思います。毛玉も見られ始めているようですので、一度ご相談されることはよいことではないでしょうか。体が汚れにくい環境になるようにトイレを見直していただくことと、定期的なグルーミングを行っていただくことで、うさちゃんの状態が変わってくると思います。トイレの場所が決まらないということではないですから、うさちゃんが決めた場所で体が汚れにくくなる環境をつくってあげられないかを考えていただきたいと思います。