４月生まれでお迎えしたばかりの環境ですので、まだまだゆっくりうさちゃんを観察しながら、こちらのうさちゃんの性格などをよく感じていただくことからも、トイレについての対応方法が見えてくるようになると思います。うさちゃんは新しい環境の中で今まさにどう縄張りを決めようかと探っている部分もあるのではないでしょうか。与えているトイレに乗ることが少ないこと、お迎えする前にはトイレを使っていなかったことがありますので、うさちゃんにとって「トイレ」の捉え方がまだ定かではないのかもしれません。一からのスタートでもありますので、時間がかかることも頭の隅に置きながら取り組んでいただきたいと思います。与えるトイレに見られる反応は、うさちゃんの体のサイズや好みなどが反映することもありますので、この点も振り返っていただけるのではないでしょうか。トイレを使わない時にはこのトイレ自体の見直しを行うことでも、うさちゃんの行動が変わってきます。またトイレを置く場所ですが、ケージの中でのうさちゃんの過ごし方を観察しながら、ケージの隅の一か所にトイレを設置することで、うさちゃんをその場所に誘導するようになります。飼い主さんにとても興味を示している様子がありますし、近くにいることでリラックスしている様子もありますので、トイレに乗った時など褒めてあげて、フードを手から与えてあげるなどしながら、うさちゃんにとっていいことがあると覚えてもらう方法もできると思います。トイレに乗る、トイレを使う＝いいことがあると覚えてもらえるようになることで、トイレを使う頻度が上がってくるようになります。月齢が若い時には、一か所に決まらずにあちこちで見せる場合も少なくありませんが、これまでの過ごし方を観察している様子からも、少しずつうさちゃんがどういった時におしっこをしているのかが見えてくると思います。またおしっこするタイミングなども見えてくるようならば、トイレへと誘導させてからおしっこさせることも可能な場合がありますので、そちらもチャレンジしながらおしっこできた時にはたくさん褒めてあげてください。これらの繰り返しでトイレを覚えてくれるようになります。基本のトイレの中におしっこのにおいを付けておくこと、それ以外の場所のにおいはしっかり取り除くことも大事です。うさちゃんその子その子の個性がありますので、どうしても一か所にトイレを決められない子も中にはいます。その場合は体が汚れないようにケージ内の環境を考えていただくことも必要になりますので、床材なども見直していただくようになる場合があります。ただ、まだそう決めるには早すぎると思いますので、こちらのうさちゃんのペースに合わせて焦らずに取り組んでいただきたいと思います。そして、以前いただきましたご質問から複数のうさちゃんの飼育となるようですので、他のうさちゃんの存在があることでも、縄張りの主張としてにおいつけを行うことがあります。月齢が若くても縄張り意識が高い子であれば、トイレだけではない場所におしっこする様子が見られることも考えられると思います。