お迎えしてひと月ですので、新しい環境にも慣れてきている頃と思います。トイレの場所でおしっこすることも覚えてきている様子には、与えられている環境での縄張りが明確になりつつあるという証拠のひとつでもあると思います。トイレを使いながら一日一回必ずトイレではない場所でのおしっこが見られているようですが、その状況をより詳しく観察いただきたいと思います。そうすることで理由が見えてくると思います。例えば場所が決まっているのか、それとも時間帯が決まっているのか、おしっこする前後での行動などに関連性があるのかなど、そのシーンにヒントが隠されていることが多いのです。うさちゃんはにおいつけなど縄張りを示すためにもおしっこや糞をしますので、１００％トイレだけを使ってもらうことはなかなか難しいことなのです。与えている環境などによってはその主張をより見せる場合がありますので、うさちゃんを取り巻いている環境を振り返りながら縄張り行動を助長しない環境になるように考えていただくことでも見られる行動が違ってきます。今回は具体的な環境がわかりかねてしまいますのではっきりとしたアドバイスができませんが、どんな意味を伝えようとしているのかをより観察して探っていただくことになるようです。見えてきたことに対して環境を改善してあげることで、うさちゃんの行動にも変化が見られるようになると思います。そしてトイレではない場所でのおしっこを、飼い主さんがその場面に遭遇した時には、その場でうさちゃんの目を見て違うよ、トイレはここじゃないよと、いつもとは声色を変えて言い聞かせてあげることで、うさちゃんにとってはいつもとは違う飼い主さんからの言葉になりますので、しつけに繋がるはずです。その場で行うことがとても重要ですので、その場面に遭遇できている時には行ってみてください。また逆にトイレを使った時にはたくさん褒めてあげることもよい方法です。場合によってはフードや牧草などをご褒美として与えてあげることでも、トイレを使うと褒められて美味しいものがもらえると関連付けて覚えてもらえるようになりますので、トイレを使うようになることもあります。うさちゃんの個性などもよく観察してうさちゃんのペースに合わせながら、こちらのお宅のルールを見つけていただきたいと思います。