うさちゃんを取り巻く環境には、飼い主さんが整えてあげられる部分のほかに、今回のように外からの騒音などはどうにもできない部分があると思います。私たちでも参ってしまうほどの騒音ということですと、うさちゃんにとっても大きなストレスを感じている可能性は十分にあると思います。こちらの飼い主さんは、少しでも音が伝わらない部屋で過ごさせることも選択肢に入れて、その状況を観察されています。別室に移ることでうさちゃんが耳を立てたままいるということは、確かに警戒心を残したまま休んでいる様子と捉えられるようです。いつも過ごす部屋のほうがリラックスしている様子がありますので、騒音が聞こえていても、普段いる場所、飼い主さんも側にいるということのほうが、こちらのうさちゃんにとっては安心できる場所となっているようではないでしょうか。私たちが考えるよい環境よりも、うさちゃんその子その子ごとでの感じ方が違っていても不思議ではないと思います。うさちゃんは与えられる環境の中で、どう快適に過ごすことができるのかを見つける順応性も持ち合わせています。今回はそういった面が見られているとも解釈できるようではないでしょうか。いつもとは違う過ごし方が見られたり、食欲や排泄物の状態などにも変化が見られることでストレスを感じているサインとなりますので、こちらをこれまで通りよく観察いただきたいと思います。もし不安な様子が見られた時には、別室でよりリラックスしてもらえる環境を作ることができるかチャレンジしながら、獣医師にもきちんと診ていただきましょう。