生後５か月を過ぎているうさちゃんですから、年齢的には思春期をむかえても不思議ではないと思います。糞やおしっこにはただ単に排泄するということだけではなく、においつけの意味合いでも見られますので、その主張という可能性が高いのかもしれません。糞の場合は、飼い主さんがおっしゃるようにリラックスして過ごしている時ももちろんですが、楽しい、うれしいなど興奮することでもぽろぽろ出てしまいます。飼い主さん的にはおしっこだけでもなにか対策ができればということですが、あちこちにまき散らすという表現ですので、うさちゃんからしてみれば縄張りを示している可能性が考えられるようではないでしょうか。思春期をむかえていることと、行動範囲の中に自分のにおいをつける必要をうさちゃんが感じていると捉えられるようです。今一度おしっこをする際の状況なども振り返っていただきたいと思います。ひと月ほど前から見られているということですが、自分の縄張りを主張しなければいけない理由などがなかったか、また遊ぶ時間や範囲が長くなったり広くなったりしていることなどでも、縄張りを拡大しようとするケースもあります。おしっこをしてしまうまでの様子もより観察いただきながら、この行動に関連することがないかを探ってみていただくことからも、見えてくることがあると思います。もし場所はある程度決まっている、放されてから一定の時間で見られているなどのことがあれば、それに沿って対策を考えていただくことで行動が変わってくることもあります。掃除が大変ということですから、汚れても慌てずすぐに対応できる環境を作ることや、おしっこしたらケージへ一旦戻ってもらう、時間が見えていればその時間前にへやんぽは終了するなど、環境を変えていただくこともできると思います。うさちゃんが本能や習性から見せる行動でも、飼い主さんの目線になると問題行動になることも少なくありません。その場合は与えている環境を振り返りながら、うさちゃんに合った環境に整えてまた行動を観察いただくことになります。大人の仲間入りを果たしたばかりですから、これからいろいろな行動を見せることも考えられます。まだまだ試行錯誤いただくことかもしれませんが、そのことさえもうさちゃんと過ごす醍醐味のひとつだと思います。年齢を重ねることでも行動が変化することもありますが、今のうさちゃんの様子をうさちゃんの目線でも考えながら、お互いが納得のいく環境を見つけていただきたいと思います。