うさちゃんは自分が過ごす環境の中に、食事の場所、くつろぐ場所、トイレの場所などとある程度縄張りを決める様子が見られます。トイレが一定ではないという場合、与えているトイレをどう捉えているようなのかを探っていただくことからスタートです。またまもなく１歳になろうとしている男の子のうさちゃんです。年齢的には思春期なども迎えるようになっても不思議ではありませんので、縄張りの主張などでもおしっこを見せ始める場合もあります。今回の場合はお迎えしてからこれまでトイレが一定の場所ではないということですから、こちらのうさちゃんなりのトイレの捉え方があるのかもしれません。飼い主さんが与えたトイレがうさちゃんにとってトイレとして認識されていないケースも少なくありません。ベッドのようにくつろぐ場所として使っていることなどよく聞かれる話です。これまでトイレをどう使っているようなのか、もしくは全く乗ることさえもないのかなど、うさちゃんの過ごし方を改めて観察していただきたいと思います。トイレの大きさや高さ、素材などを見直してみることでも、トイレと認識し始めてくれる場合もありますので、試したことがないという場合はチャレンジしてみていただく価値はあるのではないでしょうか。また食べながら排泄することも少なくありませんので、そういった状況も見られているならば、トイレとフード入れや牧草入れの位置関係を見直してみることでも、トイレへと誘導することができる場合もあります。サークル内ではすべてのにおいを取り除いてしまうことで、においを残さなければと逆に思わせてしまうこともありますので、よく使っているような場所にはうさちゃんが好みそうなトイレを設置してみるなどして、においを残してあげることもひとつの方法だと思います。ただしケージではなくサークル内にトイレの縄張りをもってしまう可能性もありますので、それでは困るという場合は別の方法を考えていきましょう。うさちゃんもそれぞれで個性豊かですので、実は中にはトイレを一か所に決められずにあちこちでしてしまう子もいるのです。約一年この環境の中で過ごしてきたことは、こちらのうさちゃんも一か所には決められない可能性もあるのかもしれません。ですが、環境が変わることや年齢をより重ねていくことなどで見られる行動は変化することもあります。個性を受け入れながらも対応できることを試しながら、こちらのうさちゃんに合った環境を見つけていただきたいと思います。