行動の変化が見られる時にはうさちゃんを取り巻いている環境などに何らかの変化が起きていることなども疑えることがあります。４歳を過ぎた頃からとありますが、このような反応が見られるようになった際の状況を、うさちゃんの目線から考えてみていただくことでもよいと思います。食事の準備ではありますが、ケージの中に飼い主さんの手が入ることに反応していますので、自分の縄張りの中に侵入して欲しくないような印象は感じられます。こぼれた牧草を拾うという行為も、状況が違えば噛まれることはそうないと思います。飼い主さんが恐怖を感じてしまうということと同じように、うさちゃんも怖がっていたり警戒していたりすることがあるのかもしれません。突然手を入れるということではなく話しかけながらではあっても攻撃してくるようですから、うさちゃんにとって何か感じていることがあるのではないでしょうか。怖くないということや邪魔をしているのではないことを理解してもらうには、うさちゃんの普段の過ごし方なども観察していただきながら、優しく話しながらケージ越しで同じ時間を過ごしてみることなどでうさちゃんの反応を観察していただけると思います。手を入れる際も、高い位置からですと驚いてしまう場合もあるようですので、どのような位置から行っているのかを振り返っていただくこともできると思います。攻撃性が習慣にならないように、ケージの中だけに気を向けられないよう、食事の準備の時にはへやんぽの時間を作ってみることなどで行動が変わってこないかを観察いただくこともできるかもしれません。また体の具合が悪いことでも攻撃性が見られてしまう場合もあります。病気などの疑いがないかという点も視野に入れながら、うさちゃんの様子に不安な点があるような場合は獣医師にもご相談いただきたいと思います。