小柄なうさちゃんのようですが、食欲もしっかりあって牧草も食べてくれること、そして健康にも問題がないことはとてもうれしいことではないでしょうか。そしてなによりもうさちゃんの個性に合わせて親身になって診ていただける獣医師がいることはとても心強いことだと思います。去勢手術については、それぞれの飼い主さんや獣医師によっても本当に考え方が異なってくることです。手術を行うことで生殖器疾患にかかりにくくなる、スプレー行動など縄張りを主張することが減る、攻撃性が減るなどの変化が見られるようになります。ただこちらも一概には言えず個体差があることです。今回の場合は問題行動が見られていないということは大きな判断材料のひとつとなっていると思います。どちらの飼い主さんも一度はこの手術をどうするべきかと考える時期があると思います。健康な体にメスを入れるのを躊躇するという方ももちろんいらっしゃいますので、その場合は定期的に健康診断を受けて病気の早期発見ができる環境を整えていただくことでよいのだと思います。今回は安心して診ていただける病院があるということを考えれば、病気を早期発見できる環境があるということでもあります。去勢手術についてもそれぞれのうさちゃんに適した時期があると思います。体の成長状態や取り巻いている環境なども関係してくる場合もあると思います。一般的には性成熟を過ぎてからとされていますので、体が小さい分その時期が遅い可能性などは考えらえるようではないでしょうか。問題行動がないという他に何か理由があっての判断であるのか、どんな理由があるのかということも掘り下げてお聞きになってみることもよいと思います。ひとそれぞれでの考え方がありますので、いろんな意見を見ることで迷いも生まれてくるかもしれません。最終的には飼い主さんが判断されることですのでいろんな視点からお考えいただきながら、不安や迷っている気持ちごと頼りになる獣医師にぶつけていただいて、こちらのうさちゃんにあった決断を導いていただきましょう。今はまだ問題行動がない状況ですが、今後変化してくる可能性もあると思います。そうなった時には改めて考えて判断される場合もあるかもしれませんので、今は飼い主さんが納得できるまで獣医師とじっくりお話しされることがよいのではないでしょうか。