９か月の月齢ですので思春期などを向かえることでも、見られる行動に変化が起きてくることもあります。年齢的なことからみればより自己主張を見せてきても不思議ではない時期のようです。今回のように特定の人に対してだけ見られる行動があるとき、うさちゃんなりの感じ方や捉え方があるようです。女性に対して着ている洋服を噛む行動のようですが、服を変えてみても変わらないことと、普段からカーテンやレースも好きなようですから、このあたりから読み解いていただくことになるようです。またこの時の飼い主さんとうさちゃんを取り巻いている環境なども振り返っていただくことからも見えてくることがあると思います。普段の接し方などもポイントとなることもあります。例えばへやんぽの最中でうさちゃんが自分の縄張りの探索をしている時に飼い主さんがいることで、邪魔になっていて、その気持ちを伝えるために見せていることも考えられると思います。どんなシーンで見せるのか、また同じような状況をご主人で作ってみながら、それでもやはり反応が違っているのかも探っていただけるのかもしれません。叱っても繰り返して行動を見せるようですので、叱った後そのまま過ごさせるのではなく、一旦ケージに戻すなどの行動制限をして、噛むことができない環境にしてみることもひとつの方法です。叱られることと行動範囲が制限されることを一緒に体験しますので、なぜそうされたのかということを理解してくれるようになりますので、対応方法を見直してみていただくこともよいのかもしれません。レースのカーテンなどゆらゆらしているものを舐めたりすることもうさちゃんの行動で見られやすいことですから、飼い主さんの足元にある洋服も気になっていることも考えられるようです。ただ傷跡が増えるとありますので、体へも噛まれる様子があるようですから、痛いということを目を見てしっかり伝えながら、齧ることができない状況を作ってその後の反応を観察していただくようになるようです。今回のように男の子のうさちゃんで女性に対して見せている行動の時は、発情にまつわるような場合もあります。足元にじゃれてみたり、マウンティング行為を見せたりすることがありますので、そちらに関連するような行動という場合もあるのかもしれません。うさちゃんごと、そしてご家庭ごとで状況が違っていますので、ヒントとなることを見つけながら探っていただくようになります。うさちゃんがどんな気持ちで見せている行動なのか、取り巻いている環境全体を振り返ってみましょう。与える環境を見直していただくことでも問題行動を回避できることも少なくないですので、改めて考えてみていただきたいと思います。