生後８か月であれば体つきも大人の仲間入りを果たしている頃だと思います。トイレを動かしたり、トイレのすのこを外すなどの行動は、力や知恵がつくことでも見られてくる状況ではあります。こちらにも同じようなご投稿をいただきますが、今回の場合は動かしたトイレを背負って眠る様子がありますので、うさちゃんの真意は何であるのか確かに疑問が生まれてきます。トイレを動かしたりすのこを外したりといった行為によって、達成感を味わえる状況がうさちゃんにはあるようです。遊びの一環であったり、そうできる状況であれば繰り返すことで習慣となることもあります。トイレが使えなくなったり、体が汚れるなどの問題行動に発展することもありますので、その場合には簡単に動かせないように工夫をしていただきながら、他に達成感を味わえるおもちゃなどを与えて、行動の変化を観察いただくことがあります。ただ今回の場合は、持ち上げたトイレを背負って眠っています。邪魔であればトイレを別の場所へと移動させて休息するはずですし、ケージも大きなものでスペースも十分にあるようですから、こちらのうさちゃんはあえて背負っていると解釈できるのかもしれません。我々が眠る時に布団をかけるような感覚でもあるのか、またトイレの適度な重さなどが心地よいことがあるのか、自分のにおいに包まれたいなど、それなりに考えつくこともありますが、背負っている状況なども毎回同じ様子であるのか、時間帯などやその時の飼い主さんの動向なども踏まえて関連性が他にはないか更なる観察でうさちゃんの気持ちを探っていただくことになるようです。うさちゃんの個性の違いから見られる行動も本当に変わってきます。先ほどの問題行動へと発展した場合の対応のように、トイレではなく他の物で代用できるようなのか、それならばわら製のおもちゃの座布団など投げたり齧ったりできるものではどういった様子をみせるのか、うさちゃんの行動を探ってみることもよいのかもしれません。トイレよりも体へ負担にならないものへとチェンジできるようならば、飼い主さんの不安も解消できると思います。千差万別の行動が見られることで答えもひとつとは限りませんので、試行錯誤いただきながらうさちゃんの気持ちを探っていただきたいと思います。