生後1か月半を迎えている月齢になりますので離乳の時期に適していると思います。この生後５～６週あたりから大人と同じ食事を食べるようにもなり、消化システムにも変化が見られるようになります。母乳から作り出される抗細菌作用のある脂肪酸（milk　oil）によって子うさぎの消化管が守られていましたが、この頃から消失してきますので、離乳前後の環境はとても大事になってきます。今月末に向けて離乳を終えられるように段階を経ていただくことでよいと思います。まずは日中の数時間程度から、母親と別の環境を与えていきましょう。その時に食事も取ることができるようにペレットフードや牧草、飲み水も与えます。ひとりで食べたり飲んだりできるようになっているか観察してあげてください。そして徐々にその時間を長くして、のちに夜間も別になるように様子を見ながら対応してください。成長状態を確認することも大事です。順調に体重が増えてきているのか、排泄物の状態なども確認してください。兄弟も一緒の場合は、最終的にひとりでも過ごせるような環境を与えることもよいと思います。食べている量や排泄物の状況なども、ひとりずつの状態を把握することにもつながります。慌てず急がずではありますが、この半月の間に独り立ちできるような環境を与えながら見守っていただくことになるようです。