うさちゃんの過ごし方や様子など変化が見られていますが、避妊手術を体験した後ということもあります。大きな変化を体験した後ということが要因として考えられる場合はありますが、他に理由が隠れていないかということを探っていただくことも大事なことです。今見られている糞の状態には、排泄される余分な繊維質が減っているような印象をお受けしますので、こういった場合は取り込んでいる食事内容を振り返っていただくことにもなります。食べている内容やその量などにこれまでと変化があるようならば、その点が原因としてあげられることでもあります。今回の場合は、牧草もペレットも術前と変わっていないということですが、特に牧草など同じメーカーで同じものであった場合でも、ロットが変わっているようであれば、内容に違いがみられる場合もあります。全く同じように与えている場合ならば、うさちゃんの消化システムにこれまでとの違いが見られていることで、糞の状態が変化していることとも読み取ることもできると思います。術後のストレスなどの影響で変化していることなども考えられると思います。またケージや牧草フィーダーを替えたり戻したりと環境が変わっているようですから、この環境の変化などもうさちゃんの体調に影響している可能性も考えらえるのかもしれません。ただ、十分な食事、特にうさちゃんにとって重要な働きを持つ牧草をしっかりと取り込んでいるのであれば、消化管が働いて健康を維持できる状態をつくることもできます。環境の変化の体験後に、時間を掛けながら新しい環境に慣れてくることでも体調が安定してきますので、引き続き糞の状態にくわえて、うさちゃんのほかの様子もよく観察いただきたいと思います。気温の変化などもありますので、うさちゃんが過ごしている場所が快適な状態であるのかということも改めて確認いただくことも大事です。術後の今のうさちゃんが快適と感じられる環境も探っていただくことができると思います。食欲不振や更なる排泄物の状態の変化、他にも不安な症状などが見られている場合には、迷わずに獣医師にご相談いただくことが大事です。