うさちゃんの糞には、排泄するコロコロの形状の糞のほかに、栄養源を補給するために自らがつくり出した食べ戻しをする盲腸糞があります。盲腸糞はコロコロの糞とは違い、つぶつぶの小さい糞が葡萄の房のように集まった柔らかく臭いもあります。今回のうさちゃんはこの盲腸糞がたくさん作り出されているようで、長いものも見られているようです。飼い主さんが目にされているということは、食べ残しとして見られていると捉えられるようです。食べ残しが見られる時、本来の盲腸糞のほか、軟便など糞に変化が見られていることで食べない様子がみられることもあります。盲腸糞がいつ出ているのかということも振り返ってみてください。一般的には、朝から午前中にかけて作り出され食べています。盲腸糞がたくさん作り出されていることは、腸内の働きも活発な証拠でもありますが、盲腸糞が出る時間帯が遅くなっているようですと、腸内のリズムに変化があるとも捉えていただけると思います。うさちゃんの朝晩の食事の時間帯が変わらず同じであるのに、盲腸糞が出る時間が遅くなっていたら、ストレスなどの影響で消化機能が低下している事も考えられると思います。また長く見られている糞が、軟便や変形した糞ではないかという点も疑っていただきながら、一度現物を獣医師に診ていただくこともよいと思います。1歳のうさちゃんですから、体付きも大人へと成長していることと思います。健康診断の機会をつくっていただくこともとても大事ですので、最近診ていただいていない、まだ一度も診ていただいたことがないという時には、是非この機会にうさちゃんの今の状態を診ていただきましょう。食事内容や体重などが不明ですので、これらの内容もお伝えいただきながら、今後のアドバイスもいただけるようにご相談いただきたいと思います。