生後5ヶ月のようですから、自我を見せ始めてくる時期です。自分の気持ちを行動でより表現してくると思いますので、行動だけではなくその前後のうさちゃんや飼い主さんを取り巻いている環境全体なども是非見回してみてください。抱っこ自体はうさちゃんの苦手な分野ですので、この点はうさちゃん側の気持ちも受け止めていただくことが必要になります。ただ撫でて欲しいという表現もあるようですから、どういった場面で気持ちを示しているのかを観察いただきたいと思います。抱っこは体のチェックやグルーミング、ケージから外へ出す時などの必要不可欠なシーンで、うさちゃんにもそのことを受け入れてもらえるように、言い聞かせながらチャレンジしていただくことになります。撫でてあげる時は、うさちゃんとのコミュニケーションの時間として、愛情たっぷりな気持ちを込めて撫でてあげてください。うさちゃんそれぞれで撫でられることが好きな場所が違うこともありますので、どの場所でどの程度の力が好みなのかを探っていただくことになると思います。そして撫でられることもうさちゃんが望んでいる時でないと逃げる様子を見せることもあります。特にケージの外に出られた時など、縄張りのチェックに気が向いている時などは、撫でられる行為も飼い主さんさえも二の次になることも少なくありません。どういった状況の中でどう過ごしているのかを今後もよく観察いただきながら、こちらのお宅のコミュニケーションの方法を見つけていただきたいと思います。そして、膝の上へと誘導するには、ケージの外でひと遊びが済んだ後などにチャレンジいただくとよいと思います。サークルなどうさちゃん専用の遊び場の場合にはその中に飼い主さんも入ってみてください。大好きな牧草やペレットなど、ご褒美でもよいと思いますが、それらと一緒に優しく名前を呼びながら、飼い主さんの近くへ来てくれるかどうかを試していただくとよいと思います。警戒心が強いときなどは、苦手な抱っこを連想して警戒してしまうこともありますので無理強いはせずに、飼い主さんの側で過ごすこともよいことに繋がると覚えてもらえるよう、時間をかけて試していただきたいと思います。側で過ごすことができるようになれば、ご褒美をもらいたいという気持ちをより飼い主さんへ伝えようと、膝の上に手をかけたり、乗ったりしてくることが見られることと思います。うさちゃんの反応を見ながら試してみていただきたいと思います。