捕まえられることももちろんそうですが、普段とは違う雰囲気を察知するだけでも、うさちゃんは警戒する様子を見せることと思います。通院やお出かけなどの場合にはキャリーが不可欠です。キャリーが普段の生活からあるもの、警戒しなくてよいものと理解してもらうためにも、ケージの傍に設置してその存在に慣れてもらうこともよいのです。ケージから放して遊ばせてあげる環境などにも、キャリーを置いて自由に入れるようにしてあげることもお勧めです。今回の場合は9歳のうさちゃんですから、これまでの体験の記憶が蓄積されていることもあると思います。それでも大好きなおもちゃや牧草、おやつなども使いながら、キャリーに慣れてもらえる環境を探してみていただきたいと思います。キャリーに自ら入ってくれない場合は、飼い主さんが入れてあげることになりますので、キャリーの上部が開くタイプなどですと、うさちゃんを入れやすくなりますので、キャリーの見直しなども取り入れていただけることもあると思います。新しいキャリーならばいやな記憶がまだないですから、怖がりながらも受け入れてくれる可能性もあると思います。そして、お出かけ後に食欲がなくなる、元気がなくなるということは、環境の変化を体験したことのうさちゃんからのサインということです。人見知りの性格ということもありますが、回数を重ねることで少しずつ慣れてくれることもあるのですが、この点もやはり個体差で異なってきます。普段の様子に回復するまでどの程度の時間が必要になっているのかなどを観察いただくことでも、いつもとの違いを察知していただけると思います。通院やグルーミングなどは今後も続くことでもあります。うさちゃんがどういったシーンが苦手なようなのか、逆にご機嫌になるためのものがあるのかなども探っていただきながら、こちらのうさちゃんに合った対応方法を見つけていただくことになるようです。ご自宅でのグルーミングをチャレンジしていただくこともよいのかもしれません。グルーミングをお願いしているショップにコツなどを教わりながら、お出かけする回数を減らしてあげられれば、うさちゃんのストレスも軽減できると思います。年齢を重ねてきていますので、飼い主さんとのスキンシップも受け入れてくれるようになる傾向もありますので、チャレンジしてみていただきたいと思います。