うさちゃんが見せる行動は、本当にその子その子で違っています。こちらのお宅のようにとてもデリケートな反応を見せる子もいれば物怖じしない子もいますので、それぞれの個性をまずは知って受け止めていただくことが大切です。その上で、うさちゃんを取り巻く環境の変化で見られる様子を、うさちゃんが見せる言葉のひとつとして対応いただくことになるのだと思います。ご自宅で爪切りが難しい時や健康状態の把握などは、専門家の力を借りることになります。うさちゃんにとっては、普段と違う場所で緊張していることと、飼い主さん以外の人とのコミュニケーションにストレスを感じてしまうことは仕方のないことだと思います。ただ、この爪切りや健康診断を繰り返して体験することで、普段と違うけれど前に来たことがある、またここに来たと、日常の中の一部分として認識してくれるようにもなるのです。うさちゃんごとの個体差がありますので、慣れてくれるまでに時間がかかることもありますが、うさちゃんのペースに合わせて、優しく見守っていただきたいと思います。帰宅後に食欲が落ちるという点が予測できる状況でもありますので、ゆったりと過ごしてもらえる環境作りと、うさちゃんの大好きなご褒美なども上手に使って食欲を上げることができるように工夫をしてみていただきたいと思います。そして日頃の過ごし方などにも改めて目を向けてみていただきたいと思います。もしデリケートだからと音などにも気を使っているような場合は、屋外の音などもたまに一緒に感じてみることや、テレビやラジオなどの音に慣れてもらうことでも、外出した際の雑踏などの環境の変化への抵抗感が少なくなるかもしれません。また、病院の場合には、通院後の様子などもお伝えいただきながら、診察時のストレスをなるべく少なくできるようにお考えいただけないとご相談いただくこともできるのかもしれません。かかりつけの獣医師を見つけていただいて、こちらのうさちゃんの性格ごと受け止めていただけるようですと、とても心強いと思います。まだ年齢も若いですから、体験する機会が増えることで、うさちゃんの反応も変化してくることは十分に考えられると思います。うさちゃんの個性を受け止めていただきながら、こちらのうさちゃんのペースを感じながら対応いただきたいと思います。