特定の人に特別な行動を見せることは、ご家族と一緒に暮らしている環境ではわりと聞かれる話です。うさちゃんがご家族の方をどう捉えているのかということが関係していると思います。今回の場合は、ご主人に対してパンチが出たり、そうかと思えば顔を舐める様子なども見られていますので、うさちゃんの気持ちもその場その場で違っているようにも感じられます。うさちゃんのお城であるケージへの侵入を拒んでいるような状況は、女の子によく見られることではあります。自分の縄張りに入ってもらいたくないという気持ちは、お年頃になることで見られることが少なくありません。また発情期などを向かえている可能性も考えらえるようではないでしょうか。相手がご主人ということで、この性別が違うということなどもポイントとして考えられると思います。またうさちゃんにとっての優位性が、ご主人よりも自分の方が上位にいるか、同等であることで、その時の気分で受け入れる時と、そうでない時の変化が見られている可能性もあるような印象をお受けます。お年頃になってきたと、うさちゃんの成長の過程で見られることでもあると思いますが、うさちゃんの気持ちの動きなどが、どういったタイミングで見られているのか、過ごし方をよりよく観察いただきたいと思います。見えてくることがあれば、そちらの法則にそって対応いただくことで、うさちゃんを無駄に興奮させずに接してあげられるのではないかと思います。あまり気分が乗っていない時には、うさちゃんの気持ちを尊重して優しく見守っていただきながら、状況に応じて接してあげることでも、信頼関係を築くこともできると思います。うさちゃんのもともと持つ性格と、取り巻いている環境などから、見られる行動は本当に様々です。対応方法はひとつだけではありませんので、試行錯誤していただくことになりますが、うさちゃんを取り巻く環境全体と、接している飼い主さん、ご主人の対応なども振り返っていただきながら、こちらのお宅のルールを見つけていただきたいと思います。