うさちゃんが普段食べる牧草やペレットのほかに、重要なエネルギー源となるものが食糞（盲腸糞）です。タンパク質とビタミン類と多くの微生物を含んだ、うさちゃんの消化器官から作り出された食事になります。一般的に朝から午前中にかけて作り出され食べています。通常はうさぎさん自らが直接口にしていますので、飼い主さんの目にふれることが少ないのですが、場合によっては食べ残しが見られることもあります。この食べ残しや、盲腸糞の時間帯に変化がある時は食事の時間帯なども関係していることもありますので、注意深く観察いただくことも重要です。食事時間が同じでなおかつ盲腸糞が出る時間が遅くなったなどがあれば、ストレスなどの影響で消化機能が低下していることが考えられる場合もあります。今回の場合はムース状とも表現できるほど柔らかいようです。盲腸糞は柔らかく、2～3㎝ほどのブドウの房状のように小さなつぶつぶがまとまっています。生野菜の与え方を見直していただいたようですが、その後糞の状態に変化などは見られていますでしょうか。また食事内容だけでなく、他にストレスなどがないか、うさちゃんを取り巻く環境全体を観察いただくことでも、原因となることが見えてくることもあります。いつ頃から見られるようになったのかも改めて振り返っていただきながら、変化が見られない場合は一度獣医師に診ていただくことはよいことだと思います。この場合、糞も持参することがよいかという点については、事前に獣医師にご相談いただくとよいと思います。問題の糞だけでよいのか、それ以外の糞の状態なども合わせて報告いただきながら、そのほかにも準備するものはないかという点も合わせてご確認いただくとよいと思います。そしてお尻や足など体が汚れている場合は、きれいにしていただくことも大事ですので、ケアの方法なども合わせてご指導いただけるようにご相談いただくこともよいと思います。