うさちゃんその子その子で持っている性格が違います。与えている環境についても、それぞれのご家庭ごとで違っていますので、それらの違いから、うさちゃんに見られる行動は本当に様々でもあります。こちらの場合は、与えられている環境もうさちゃんはしっかり認識していると感じられます。飼い主さんが帰宅したら、ケージから出られること、遊ぶことができると、待ってましたと言わんばかりの状態なのではないでしょうか。そうなるとやはり興奮してきますので、体を使って表現してくることも予測できることです。ケージの中で飛び回る、ケージを噛む、おもちゃに反応するなど、それぞれの行動でその気持ちを伝えると思います。実際にケージの外に出た後の行動にも目を向けていただくことでも、この行動の意味を探ることもできると思いますので、どういった行動が見られているのか観察いただきたいと思います。ケージの外でも同様にマウンティングの行為を見せている場合は、興奮によることとも捉えらえますし、お年頃であるための行為とも読み取れます。あまりにも行動が続いてしまう場合は、一旦冷静になってもらえるように声を掛けて、ボールを取り除いてみていただくことで反応を観察いただくこともよいと思います。牧草を与えるなどして、別のことへ意識を誘導できないかを試してみてください。興奮状態が続くことで更なる興奮も呼びますし、そうするとより行動もエスカレートする傾向があります。また興奮がかなりつづいてしまうことでうさちゃんにとってもストレスの原因となる場合もありますので、反応を見ながら判断いただきたいと思います。そして、明け方などもうさちゃんは行動が活発になります。腕に対して噛んでくる様子には、飼い主さんに対して相手をして、遊ぼうよなどのアピールとして見られているような印象もあります。また、お腹が空いたなど食欲の表現という読み取り方もあると思います。改めてこの行動が見られる時のうさちゃんを取り巻いている環境全体も振り返っていただきたいと思います。噛まれるということは、そうできる環境だからといえることですが、実はうさちゃんの行動はエスカレートしてくる傾向もありますので、慎重に対応いただくことも大事なのではないでしょうか。甘噛みではなくなる可能性もあることを踏まえて、どう対応することができるのかを、お互いが納得のできる環境やルールを見つけていただくことになると思います。飼育環境もひとつだけが正解ではありません。漠然とした答えになってしまいますが、それぞれのご家庭ごとでベストな環境があるはずです。ただし、うさちゃんの習性や本能なども踏まえて考えていただきながら、こちらのお宅にあった環境を見つけていただきたいと思います。