うさちゃんが見せる行動はそれぞれで違っています。うさちゃんの性格や取り巻いている環境などでも異なってきます。同じ環境を与えたとしても違った反応が見られることのほうが多いですので、見られる行動はうさちゃんの個性とも捉えていただける部分もあるのかもしれません。うさちゃんの本能や習性を知っていただきながら、与えている環境を見直したり整えていただくことでも、見られる行動は変化してくることがあります。また年齢によっても見られる行為が違ってきます。飼育書通りにはいかないことも多いですが、うさちゃんの個性を見ていただきながら、与えている環境も振り返っていただくことで、どう対応できるかが見えてくると思います。こちらのお宅の場合は、基本的にトイレはつかっている様子があります。トイレを覚えてくれるということが言われていますので、当たり前と感じてしまうこともあるかもしれませんが、生後2ヶ月でまだお迎えしたばかりでもある環境から考えると、このこと自体がすごいことでもあるのです。与えたトイレを使ってくれない、いろんな場所におしっこする様子が見られていても不思議ではない時期ですから、トイレを認識していることはとても大きなことなのです。うさちゃんの中にはどうしてもトイレを一か所に決められない子も実はいるのです。トイレを使いながらも、別の場所でも見られるということには、ケージの外で過ごす時は、縄張り自体も変化していることが考えられますので、ケージを含めた環境が縄張りだとうさちゃんに認めてもらうことでも行動が変化してくると思います。どういった環境を与えているのかを改めて確認いただきたいと思います。広すぎる環境を与えている場合は、ケージの外に別に縄張りを持つようになることもあります。ケージの中へ戻ることなく過ごしてしまうこともありますので、見直していただくことが必要になると思います。また興奮することでも糞やおしっこは出てしまいます。思春期に入ることで、縄張りの主張でも見せることもあります。ただ単に排泄するということではなく、習性や本能からも見られることですので、100％トイレだけを使ってもらうことは難しいことなのです。その点は飼い主さんにも受け止めていただきたいと思います。こちらのうさちゃんの場合はまだ成長過程の途中ですから、日々見られる行動は変化してくると思います。習性や本能からの行動もありますので、飼い主さんの希望の全てを受け止めてもらえないこともあります。ただ環境を見直すことで行動が変わることもありますので、うさちゃんの状況や反応を見ながら対応いただくことになると思います。お互いがお互いを尊重できる環境を見つけていただきたいと思います。うさちゃんの個性の違いによっても見られる行動は異なってきますので、対応方法も変わってくることもあります。今はどういった性格を持っているうさちゃんなのかを観察いただくことも大切です。また見られる行動だけに気を向けるのではなく、広い視野を持ってその行動の前後なども観察いただくことで、関連性などがないかを探っていただくことでもその行動の意味が見えてくることもあります。トイレの場所を覚えて使ってくれていることをまずは褒めていただきながら、その先の環境をうさちゃんのペースも見ながら探していただきたいと思います。