大人うさちゃんへと成長を重ねてきた状況の中で、以前とは違った行動が見られてきているようです。飼い主さんとうさちゃんだけの生活がしばらく続いていたことと、その時に大人へと成長したことなども、関係しているのかもしれません。大人になったことで、うさちゃんも自分の気持ちを行動で示すようになっているとも考えられます。噛むという状況が、どういった時に見られているのかを振り返っていただきたいと思います。例えばですが、無理やり触ろうとしたり、抱っこしたり、ビックリさせてしまったことなどでも、噛むという反応が見られることもあります。うさちゃんにとって、その時が嫌な時と思っていることで噛む行為が見られますので、どういったシーンなのかを考えていただくことで、うさちゃんの気持ちを読み取っていただけると思います。また、体調が悪い、痛いなどのことがある時でも、噛む行為を見せることもありますので、体調などにも気を配っていただくことも大事になります。うさちゃんが普段過ごしている環境自体が縄張りだと捉えているならば、他の人が入ってくることで、私たちの縄張りを邪魔しないでといった気持ちなどももしかしたらあるのかもしれません。人に対して噛むということは、そうできる距離感や環境にあるということでもありますので、噛む必要のない環境を与えていただくことができれば、その行為は見られなくなります。うさちゃんがどう感じているのかが明確に見えてくるならば、そのことに沿った最善の環境を与えていただくことで行動が変化すると思います。そうではない場合は、噛むことができない環境で過ごさせてあげることもできるのです。うさちゃんは行動を習慣化させることも少なくありません。始めは意味のあった行動でも、習慣となってしまうことで意味なく噛む行為へと発展してしまう可能性もあります。噛んだ時にその場ですぐ、うさちゃんの行動を止めて目を見てダメと叱ったいただくこともしつけではありますが、その場合も一旦ケージに戻してあげるなどの方法も合わせて取っていただくことで、何に対して叱られたのか、行動を制限されたのかを覚えてくれるようにもなります。ただ、そうせずとも済む環境を与えていただくことも飼い主さんの役目となると思いますので、これまでの状況を振り返っていただきながら、どう対応できるかをお考えいただきたいと思います。