うさちゃんが見せる行動は、うさちゃんからの言葉のひとつでもあります。うさちゃんに限らずわんちゃんもそうだと思うのですが、人間の言葉を発してくれることはないですが、見せる行動で自分の意思を伝えてくれているといえると思います。この二ヶ月の変化ということですので、うさちゃんも成長を重ねてきていることで、大人の仲間入りでもある思春期に入ってきていると思います。自我が芽生えてきていることで、様々な行動が見られてくるといえます。抱っこは基本的にうさちゃんにとって苦手なことですので、逃げる様子や嫌だという気持ちを見せるようにもなりますし、においつけなども見られるようになってきます。単に排泄をするためだけでなく、自分の縄張りを主張する行動が見られることも少なくありません。特に女の子の場合は、自分のお城（ケージ）に対してこだわりや縄張り意識が高くなることもあります。今回の場合は、お世話をしている飼い主さんに対してたくさんの行動が見られています。よりかかわっている機会が多いからこそ、うさちゃんも気持ちをぶつけてくれていると思います。主従関係の逆転という可能性もありますが、今一度うさちゃんが過ごしている様子、飼い主さんが見せている対応、そして取り巻いている環境全体を振り返っていただくこともよいと思います。噛む行為を見せる場面を、客観的に振り返っていただくことでも、見えてくることがあるかもしれません。グルーミングの行為も得意ではないようですから、やはり嫌だという主張を見せることなのだと思います。ただ、うさちゃんが攻撃的ではない時なども、思い返してみていただきたいと思います。よい関係性が見られている時はどういった場面なのか、関連してくることが見えてくるようですと、うさちゃんの言葉も見えやすいのかもしれません。主張してくることは、思春期に入ったことで見られる行動でもあることを受け止めていただきながら、うさちゃんのお世話もご主人と分担してみることなども対応策のひとつとなると思います。飼い主さんの気持ちの不安や怖さなどもうさちゃんに伝わっているとも思います。お互いが少しでもストレスを少なくできるように、接し方も振り返ってみていただきたいと思います。それから個体差がもちろんあることですが、お年頃になることで同性（うさちゃんと同じ性別）に対して厳しい対応、異性には友好的な対応を見せることもあるようですので、うさちゃんにとって苦手な抱っこやグルーミングをご主人に担当になっていただくこともよいのかもしれません。お世話いただくことが難しいという場合は、うさちゃん側のこの気持ちも受け止めていただきながら、苦手なことに対しては短時間で済ませられるように、頑張っていただくことになると思います。グルーミングなどは普段過ごす場所ではないところで行っていただくことでも、大人しくなってくれることもあります。いつもと違うという場所へ気が向きますし、また日中など休息する時間帯などに行っていただくことでも、反応が異なってくるようです。体の成長は大人となってきていると思いますが、まだまだこれから経験値が増えていくことでもありますので、どんどん行動も変化してくると思います。ご家庭ごとでルール（決まり事）は様々ですから、これからも試行錯誤いただくことになると思いますが、お互いがストレスなく過ごせる環境を見つけていっていただきたいと思います。漠然としたお答えになってしまっておりますが、ご参考になるようですと幸いです。