うさちゃんの年齢から思春期などを向かえて、自分の気持ちなどを行動で示してくる時期でもあると思います。それぞれのうさちゃんで性格が違えば、見せる行動にも違いが見られることです。抱っこが嫌いということは、うさちゃん全般にいえることです。捕まえられることは本能からも苦手ですから、その点を飼い主さんも受け止めていただきながら、上手にできるよう頑張っていただくことになるのです。体を触られることも苦手な様子が感じられますので、嫌なものは嫌とちゃんと主張しているうさちゃんともいえます。その気持ちを理解していただきながら、それでも必要性のある抱っこやグルーミングをうさちゃんにも受け入れてもらうことが必要になります。頭を撫でられることは好きなようですので、この点はご褒美の行為として大事にしていただくこともよいと思います。苦手なことを我慢してくれた後などにも撫でてあげることで、よい印象が最後に残ってうさちゃんの警戒心も軽減するようになるかもしれません。懐いていないうさちゃんであれば、頭も撫でさせてくれることはしないはずですから、そう感じるということはうさちゃんの性格などが見られる行動に反映しているのではないでしょうか。飼い主さんが感じられているほど懐いていないという印象はお受けしませんので、是非自信をもっていただきたいと思います。うさちゃんの縄張りの中ですと、自由に動き回る様子が見られますので、体のチェックやグルーミングなどは、うさちゃんの縄張り以外の場所でチャレンジしていただくことで、いつもと違う場所に意識が向く傾向があり、比較的大人しくなってくれることもあります。またその場所まで抱き上げる、抱っこすることも必要になると思います。うさちゃんは体が不安定になることが苦手ですので、体のどの部分を掴むとバランスが取れるようなのか、ぬいぐるみなどでシミュレーションしていただくこともひとつの方法です。足元がぶらぶらすることも苦手だったりしますので、足をどう収めながら抱っこできるのかを研究していただきたいと思います。うさちゃん事で反応が異なっていますのでその反応を見ながら試行錯誤していただくことになります。また一歳を向かえましたので、健康診断の機会も作っていただくことも大事です。今後診ていただく獣医師にうさちゃんを知っていただく機会にもなりますので、まだかかりつけの獣医師がいないという場合はご検討いただきたいと思います。この時に抱っこのコツをうさちゃんと飼い主さんが実践で直接教わることができる機会にもなりますので、是非ご相談いただきたいと思います。そして、うさちゃんの行動が予測できる時、危険につながる環境が生まれる場合には、その状況をきちんと管理していただくことが飼い主さんの役目になります。コードを齧ることで感電してしまう危険がありますので、命に係わる重大なことです。サークルを脱走しないようにしっかりと設置していただくことと、脱走した場合に備えて、コード類にカバーなどを付けていただいたり、うさちゃんが潜り込まないようにガードを設置していただくなど、対策を取っていただきたいと思います。寒さもだいぶ感じる気候になってきましたので、うさちゃんが過ごしている環境なども改めて確認いただきたいと思います。お部屋全体の室温を管理していただきながら、うさちゃんの過ごしている場所での温湿度を計測いただくことも大事です。またその環境の中でも寒そうにしている様子が見られる時には、ケージの中で暖をとることができる環境を作っていただくこともあります。ハウスなどを取り込むことでも、うさちゃんが自分の体温を上手に利用して暖をとることもできますし、手軽なパネル型のペットヒーターをお使いになるご家庭もあります。またケージ周りにマイカヒーターを設置して体の芯からうさちゃんを暖める環境もあります。様々な対策がありますので、こちらのうさちゃんに合った環境を見つけていただきたいと思います。