うさちゃんの様子をとてもよく観察されていて、小さな変化なども見逃さずにいらっしゃる飼い主さんです。軟便が出た際の状況も、その前後の状況までも見て取れるほど詳しくお話しいただいております。念入りなグルーミングや爪切り、そして外出といった環境を体験したことと、換毛期中であること、生野菜なども取り込んだことなどが相まって見られたという捉え方もやはりできるようではないでしょうか。これまでも同じような状況があっても、軟便などが見られていないという場合には、これら以外に何らかの原因となることがあったことで、軟便の症状が見られたともいえると思います。うさちゃんの体調がいつもと違ったということも考えられますし、それ以外にも取り巻く環境に違いなどがあることも考えられると思います。季節の変わり目などでもありますので、気温差などもうさちゃんに影響することもあります。飼育環境全体も改めて振り返っていただくこともよいのかもしれません。この軟便が一時的でも繰り返して見られているような場合は、一度かかりつけの獣医師に診ていただくことのほうが安心できると思います。逆に今回見られた初めての軟便の後、糞にこれまでと違った様子がないような場合は、引き続き観察いただくこともできるのではないかと思います。その場合は、今回のことを書き留めておくなどして、次同じ様子が見られた時に、何らかの関連性などが見えてこないかを探っていただくことでも、軟便の原因が見えてくると思います。今回の場合は、ストレスを軽減できる環境と、お腹の調子も不安定にならないように、牧草の繊維質もしっかりと取り込んでもらえる環境で、うさちゃんの変化を見ていただけるような印象ではあります。うさちゃんをよく観察していらっしゃる飼い主さんですから、小さな疑問が感じられた時には、ぜひ獣医師にご相談いただきたいと思います。症状だけではなくその前後の環境なども合わせて振り返っていただいて、軟便以外の場合も、また軟便であった場合も前回との状況を照らし合わせながら探っていただきたいと思います。そして少しでも不安がある時には迷わずに診ていただくことがよいと思います。通院もうさちゃんのストレスのひとつと考えてしまいますが、診ていただくべきタイミングを見誤らないことも大事になってくると思います。