体も十分に成長を遂げてきているようですので、ケージ内での過ごし方を振り返っていただくことは大事だと思います。ロフトを設置したことで、ケージの中を立体的により有効に使うことができる環境になりましたが、そのことでうさちゃんにとっての逃げ場も生まれたと捉えられるのかもしれません。これまではケージの外に出る時、抱っこされることを理解していて、そのことを嫌々ながらも受け入れる環境になっていたと思います。新しい環境に隠れられる場所が出来たことで、外に出られるうれしさよりも苦手な抱っこから逃げられるという気持ちが行動として先行してきているとも考えられるようではないでしょうか。本能による反応ともいえるのかもしれません。基本的に捕まえられることが苦手なうさぎですから、隠れる場所があることで、うさちゃんが見せる行動にも変化が起きることは仕方のないことです。そのうさちゃんの気持ちを飼い主さんが受け止めていただくことも大事です。また、必要性のある抱っこについては、うさちゃんにも受け入れてもらう必要もあります。ただしむやみに抱っこを繰り返すのではなく、必要のある抱っこを行いながら、抱っこすること、されることにお互いが慣れていくことになるのだと思います。これまでの状況と体の大きさも含めて考えると、ケージを大きくすることも検討することができるのであれば、広くした環境の中でのレイアウトを改めて考えていただくことで、うさちゃんの反応も変わってくるかもしれません。ただし年齢を重ねてきていますので、ケージの環境が変わったことだけが行動の変化の理由として挙げられるのではなく、お年頃になったことでの自己主張と判断できる部分もあると思いますので、広くなったらなったで、逃げる様子が見られることも予測できる部分はあると思います。抱っこする時にその理由をうさちゃんにも伝えていきながら、そのタイミングを見計らって行うことができているならば、今の状態でも上手に対応できているともいえると思います。今後も行動の変化が見られることは予測できることでもありますので、快適に過ごしてもらえる環境を与えてあげられるように、改めてうさちゃんを取り巻いている環境や飼い主さんの対応による反応なども振り返っていただきたいと思います。うさちゃんその子その子の性格の違いでも対応策が変わってきますので、うさちゃんの個性を観察いただきながら、どう対応することができるのかを探っていただきたいと思います。