うさぎの一日の過ごし方としては、明け方（薄明）と夕方（薄暮）など、昼や夜ではない時間帯に行動が活発になります。日中や夜間は休息の時間帯でもありますので、食欲や排泄などもあまり見られなくなる傾向が実はあるのです。うさぎは夜行性に近い動物だと言われていますが、正式にはこのような薄明薄暮性（はくめいはくぼせい）の動物なのです。日中の飼い主さんが留守になっている時や就寝中に、あまり食べていない様子があることは、この習性から考えられることですので、食べる量が減っていることで排泄される糞の状態にも変化が起きているといえると思います。量が少ないということであれば心配は少ないと思いますが、大きさに変化が起きているようですので、気になるところだと思います。糞が小さくなる時には排泄される余分なものが少なくなっているとも捉えていただけますので、牧草をひとりの時でも食べられる環境になっているかという点を振り返っていただきたいと思います。与え方などもより興味を示してもらえるように、そして食べやすいような環境になるように見直していただくこともできると思います。飼い主さんが傍にいることで食欲が旺盛になるということはとてもうれしいことです。ですがそうではない時にも食べたい時に食べられる環境となるよう、与え方を見直していただくことで変化が起こることも少なくないですので、環境を振り返ってみていただきたいと思います。そして、一日に与えている量には変わりがなく食べきれている様子もありますが、今後の体重の変化や体調や食欲、排泄の状態も引き続き観察いただきながら、不安な点や気になる点が見られた時には獣医師に診ていただきましょう。