発情期や縄張りの主張などは、思春期が訪れることで見られてくる傾向はありますが、その時期が訪れる時はうさちゃんごとで異なっていることもあります。取り巻いている環境の違いと、うさちゃんの性格などによっても違ってきます。5歳半という年齢ですが、これまでこういった行動はなかったようですので、遅まきながらこの時期から見られている行動とも捉えていただけると思います。飼い主さんの足に見せている反応からは、縄張りの主張を見せている印象もありますが、この変化が見られるようになった頃に、うさちゃんを取り巻いている環境全体に変化などがなかったかを振り返っていただきたいと思います。この行動を見せるようになった理由などが見えてくることもあります。そして、うさちゃんの反応がいつも見られるのか、それとも見られない時もあるのかを探っていただくことでも、うさちゃんの気持ちを探っていただけると思います。うさちゃんが興奮して行動を見せているような場合は、少し距離を置いてみることも大事です。ケージやサークル越しにコミュニケーションを取ってみて、どういった反応が見られるのかも観察いただけると思います。また、縄張りの主張ということではなく、どこか体の具合が悪く、かまわないでほしいなどの言葉ではないかということも疑っていただきながら、観察いただくことも大事なことです。食欲や排泄の状態と、うさちゃんの普段の様子などもよく観察いただきながら、不安な症状などが見られる場合にはかかりつけの獣医師にご相談いただきたいと思います。年齢的に体に変化が見られることも少なくない時期ですので、体調の不安が感じられる時には迷わずにご相談いただきたいと思います。