飼い主さんにとって抱っこは、本当に大きな課題となることだと思います。うさちゃんにとっては、捕まえられることから本能で逃げるという行動が見られますので、そのうさちゃん側の気持ちもくみ取っていただきながらも、必要性がある抱っこに関してはうさちゃんにも受け入れてもらうことになってくるのです。爪切りを行っていただく際にも暴れる様子が見られるようになっていますので、自己主張もしっかりと見せるようになってきているようです。自我を主張するようになったことも、成長の証のひとつでもあると思いますが、抱っこと上手に付き合えるように抱っこのコツなども直接教わっていただけるよい機会だと思います。爪切りの際にぜひご相談いただきたいと思います。そして、抱っこの練習を行う時には、必要性があるシーンを作ってチャレンジいただくことでも、うさちゃんのストレスを軽減できると思います。むやみに抱っこだけを繰り返すのではなく、抱っこの先にケージの外に出られて遊ぶことができる、グルーミングがある、ご褒美があるなどですと、うさちゃんもその行為を関連付けて覚えてくれるようになります。暴れる様子があった場合でも、飼い主さんの意思で抱っこから解放していただくことも重要です。うさちゃんの意思で逃げることが続いてしまうことで、暴れれば逃げられると覚えてしまうことも少なくありません。じっとできるまで、何か次の行為が終わるまでなどと、ルールを見つけていただきながら対応いただきたいと思います。うさちゃんにも我慢してもらうことになりますが、必要性があることがしつけとなるはずです。ただ、うさちゃんの様子も観察いただきながら、行っていただく場合もあると思います。飼い主さんとの信頼関係が大きく崩れてしまうような状況が感じられる時には、様子を見ていただくこともあります。また爪切りやお出かけによって、一時的に体調に変化が見られるということも受け止めていただきながら、帰宅後はゆったりとリラックスして過ごしてもらえるように、優しく見守っていただくことになると思います。どのぐらいの時間で普段の様子に戻るかという点も把握できるように、観察いただくことも大事だと思います。この点が見えてくることで、今後のお出かけ後のうさちゃんの様子の指標となるはずです。うさちゃんその子その子で見せる行動も違えば、対応方法もそれぞれ異なってきます。手探りの状態が続くこともありますので、うさちゃんの行動や性格などを読み取っていただくことも大事です。どういった行動が予想できるかが見えてくるようですと、それに沿った対応方法も見えてくると思います。その後のうさちゃんの反応や行動も見ていただきながら、また試行錯誤していただくということになるのです。見られる行動がそのままずっと続くということではなく、成長や環境が変わることなどで、うさちゃんの行動にも変化が見られることが少なくありません。うまくいかないことがあっても、今後変化することも大いにあることですから、諦めずに接していただきたいと思います。応援しております。