トイレの使い方に少し変化が見られてきていて、トイレだけではなく、ケージの床面にも糞が見られているようです。トイレもちゃんと使っていながらということですから、トイレの場所があやふやになったということよりも、トイレ以外で糞をする必要が出てきているという解釈もできると思います。縄張りの主張などでも糞やおしっこをしますので、そういった理由がないかをこの行動が見られ始めた時期の前後から振り返ってみていただきたいと思います。そして糞がお尻についてしまっている様子がありますので、盲腸糞や軟便の疑いもあるようです。盲腸糞の場合には、食事時間が同じでなおかつ盲腸糞が出る時間帯が遅くなったなどのことがあれば、ストレスなどの影響で消化機能が低下していることが考えられる場合があります。また食べられない状況が生じていないかという点も探っていただく必要もあります。体重が適正よりも増えてきて上手に食べられなくなっていないか、与えている食事内容や量によっては盲腸糞を食べずともすむ環境になっていないかという点を探っていただきたいと思います。盲腸糞ではなく軟便だという場合は、食事の内容や量を振り返っていただくことのほか、ストレスなどが関係してお腹の調子が不安定になる場合もあります。また体調不良による変化ということもありますので、うさちゃんを取り巻く環境全体を見回していただきながら、不安がある時にはかかりつけの獣医師に直接診ていただきましょう。食欲もあるということではありますが、これまでとの違いがあるという点をしっかりと受け止めていただきながら、今現在の成長状態、健康状態などを把握いただくためにも、診ていただくにはよい時期なのかもしれません。そして糞で汚れてしまった部分はきれいな状態にしてあげましょう。固まった糞は手でとることもできますが、グルーミングすることでもきれいにできる場合もあると思います。汚れの状況によっては洗ってあげる必要も出てくると思いますので、汚れを蓄積させないうちに対応いただくことで、うさちゃんにとってもストレスを軽減してあげられると思います。