うさちゃんも大人へと成長と遂げている年齢ですので、自分のその時の気持ちもしっかりと表現してきているようではないでしょうか。うさちゃんが見せる反応からは、撫でられることは大好き、遊ぶことも大好きという様子が見えてきます。ただその時のシーンをもう一度振り返っていただくことで、うさちゃんの気持ちの動きが見えてくるのかもしれません。うさちゃん側の気持ちを感じていただくことで、どう対応することがお互いにとってよいのかがわかるようになると思います。ケージの中にいる時は、その場所が自分だけの場所だとうさちゃんも認識していると思います。また、ケージの外から飼い主さんが自分を撫でてくれるという状況もちゃんと理解していると思います。だからこそ、撫でられることを受け入れて、撫でられることが大好きだと態度で示してきていると思います。室内やサークル内などの場所の場合は、飼い主さんが一緒に過ごす時もありますので、自分の縄張りを主張する、チェックするという状況が生まれると思います。また遊ぶことに夢中といった様子も見られると思います。そんなときに飼い主さんがアクションを起こしても、友好的ではない反応が返ってくることは予測できることでもあるのです。縄張りのチェック中ならば、そこから移動してもらいたいという言葉だったり、撫でられることは好きだけど今は忙しいという言葉として、噛んだり、掘ったりする行動を見せていると捉えられる部分があるのではないでしょうか。サークルで仕切ったうさちゃん専用の遊び場は、とてもよい環境です。齧ることもうさちゃんの仕事のひとつでもありますので、目の前にあるものを齧ることは仕方がないことです。ですが齧って食べてしまってはいけないものがたくさんありますので、齧られないような環境を作っていただくことや、逆転の発想で齧ってもよいものを与えていただくことが必要になるのです。サークルなどで制限された環境であれば、うさちゃんの縄張りも明確になりますし、齧られては困るものを排除しやすい環境でもあると思います。サークル自体にも興味を示して齧る様子を見せる子もいますので、その場合はかじり木や専用のフェンス、広範囲の場合はすのこを取り付けていただくことで、齧ってもよい環境にしてあげられます。そしてサークルに出してあげた時は、まずは自由に遊ばせてあげてください。探索後や遊び疲れた後などのうさちゃんが休息している時などに、飼い主さんの出番がやってきます。この時ならば、撫でられることを受け入れてくれたり、一緒に遊ぼうといってくることも見られるようになる傾向がありますので、試してみていただきたいと思います。嫌なことは嫌と行動でしっかり示すうさちゃんのようですから、抱っこやグルーミングなども一筋縄ではいかないこともあるかもしれません。ですが、意思の疎通ができていないとは感じられませんので、うさちゃんが見せる行動や反応のその前後の環境全体を振り返っていただくことで、その言葉の意味のヒントが見えてくると思います。名前を憶えてもらうにもコツがあります。うさちゃんにとって楽しい、美味しいなどのうれしいことと一緒に名前を呼んであげることで、名前＝いいことがあると覚えてもらえるのです。何かに夢中になっている時や、何でもない時ではなく、うれしいことと一緒に呼び掛けてあげることを繰り返してみてください。それぞれのうさちゃんで理解してくれるまでの時間は違っていますが、きっと名前に反応してくれるようになります。お迎えしてまだ3か月ほどですから、これから色々なことを覚えてくれて、こちらのお宅のルールが決まることでもあると思いますので、焦らずにうさちゃんのペースも感じながら楽しく過ごしていただきたいと思います。