うっ滞になりやすい様子があるようですから、食事内容や生活パターンなども振り返っていただきながら、サプリメントも上手に取り込んでいただくことはとてもよいことだと思います。今回の場合にお選びいただくサプリメントにはお腹の調子を整えてくれるものや、うっ滞と関連してくる毛球症を予防できるもの、毛球の排泄を促してくれるものなどがあると思います。乳酸菌を与えていらっしゃいますので、こちらの効果をより上げてくれる働きも持つうさぎの納豆菌（商品番号371）もお勧めです。納豆菌はお腹の調子を整える効果がある善玉菌です。乳酸菌やビフィズス菌の働きを助け、毛と毛をつなぐでんぷん質も分解しますので、毛球症にも効果が期待できます。動物の成長に欠かせないイノシト－ル、細胞を保護するトレハロース、腸内細菌を活発にするオリゴ糖も配合されています。アクティブE（商品番号963）はブロメラインと呼ばれるパイナップル酵素の働きが体内のガス発生の改善や抑制などに効果があり、飲み込んだ体毛や食物に付着しようとするたんぱく質を分解することで、毛球を作りにくくすることが期待できます。またアップルファイバー（繊維質）を多く含み、このアップルファイバーは食物繊維のバランスがとても良く、整腸作用に大きな効果が期待できます。ラビット・ヘアボールリリーフは（商品番号943）毛球症対策のサプリメントです。ショ糖と小麦胚芽油などにパパイン酵素、セルロースなどが配合されていて、食欲の無い時や体調不良時、毛艶が悪い時などに与えていただきます。腸内の毛玉の滑りをよくする事と腸の活動性を高めてくれます。どういったものが特にこちらのうさちゃんに合っているのか、日頃の過ごし方や食事の内容、そして生活環境なども振り返りながら、選んでいただくことになります。そしてうっ滞の予防ともなる牧草や飲み水についても再確認いただきたいと思います。牧草をあまり食べないということですので、この点を解消できるような環境を考えていただくことはとても大事です。普段与えているフードやご褒美なども適正量であるのかという点をご確認いただくことも重要です。より美味しいものをたくさん食べることができる環境にあれば、牧草は後回しになってしまいがちです。そして飲み水についても、あまり飲まないということですが、飲みたいけど飲めない状況ではないかということも疑っていただきたいと思います。与えている方法を見直していただくことでも飲み方が変わってくることがあります。ボトルの場合は水がちゃんと出ているか、設置位置が高すぎたり低すぎたりしていないかということを確認していただきたいと思います。そして器で与えてみることで飲んでくれる場合は、衛生面の管理を行いながら、器でも与えていただけます。これから気温が高くなる季節でもありますので、飲み水の摂取量が増える傾向もあります。こういった環境の変化に対応できるように、飲みたい時に飲める環境を与えていただきたいと思います。環境を整えても飲む量が少ないとなれば、生野菜などを与えていただくなどして、水分を取り込むことができる環境を考えていただくことも必要になるのかもしれません。そしてこの他に、体を動かすことができる環境があるかということも重要です。運動ができることでお腹の動きも活発になりますので、毎日の過ごし方の中に運動の時間を与えていただきたいと思います。うっ滞の症状が見られる原因はそれぞれのうさちゃんで異なっていることもありますが、ストレスなども大きく影響している場合もあります。うさちゃんを取り巻いている環境全体などもよく見渡していただいて、症状が見られる際の関連性などが見えてくることで、対応方法もより絞られてくると思います。かかりつけの獣医師にもご相談いただきながらうっ滞を予防できる環境つくりを考えていただければと思います。